MILKY'S WAY

中国語と資格試験と旅行とかについて気の向いたときに書いてます。

中国語検定準1級に合格&その対策

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今年の3月・4月に受験した中国語検定準1級に合格をしました。大学卒業までには中国語検定準1級を取得したい、と考えていたため、予定より1年早く取得できたことは嬉しいです。

本来はもっと早い時期にこの記事を書く予定だったのですが、大学の勉強が忙しかったのもあり、この時期の投稿になります。

 

 

1 リスニング

1.1 リスニング(選択問題)

大問1の選択問題は、放送される文章について、それに続く問いの答えとして適当なものを4つの答えの中から一つ選ぶ問題です。この問題形式は中国語検定2級の大問2でもありますから、中国語2級の問題を解いたことがある人については、解き方のコツは同じです(もっとも、中国語検定準1級を受けようとする人のほとんどの方については、中国語検定2級を受けていると思いますが)。

似たような問題がHSKにもあります(例えば、HSK6級听力第2部分)が、HSKの問題と違うところとして

・放送は二度放送される(問題→設問→問題→設問)

・選択肢が問題用紙に書かれていない

・読み上げ速度が遅い

の3点挙げられます。

これを踏まえて、私は以下の流れで大問1を解いていました:

◆一回目の問題文放送では、文内容の全体把握に努める

この段階で数字をメモを取りたくなります。しかし、数字だけをメモしても仕方がないと思ったのもありますし、この段階でメモに気を取られて内容把握が疎かになる方が全体の点数に響くことが過去問演習でわかりました。また、どうせ二回目も放送されるのだから、一回目の設問放送の時に必要となる数字は何なのかを把握しておき、二回目の問題文放送時に聞き取ればよいだけの話です。結局数字を含めて、私は何もメモはとりませんでした。

 

◆一回目の設問放送では、選択肢に含まれているキーワードを書きとる

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図1:第94回中国語検定準1級を受験したときの実際の問題用紙

 

設問も読み上げ速度は遅いので、キーワードくらいならば、書きとる時間はあります。なので、図1のように、キーワードだけでも書いておくと、二回目の問題文放送を聞くときの補助になります。

私は、キーワードの書き取りについて、漢字がすぐに思い浮かばない・漢字を書くのが(画数の多さなどによって)面倒くさい時にはピンインを主に使用し、たまに英語や日本語を使用します。

(5)と(10)の横にどちらも○印がありますが、これは“与本文内容相符的是以下哪一项?”の意味で、もし放送で、“与本文内容不相符的是以下哪一项?”と流れれば、×印を書きます(最近の試験では殆ど“与本文内容相符的是以下哪一项?”しか出ていません。最後に“不相符”が放送されたのは第89回試験、それ以前は第87回、第86回と続く)。

一回目でいくら問題文が聞き取れなかったとしても、このキーワード等を書きとる部分の精度が高ければ、それを基に答えを導き出すことは可能なので、一回目の問題文がたとえ理解できなくても、一回目の設問放送を集中して聞き取るように努めます。

 

◆二回目の問題文放送では、一回目の設問放送で書きとったキーワードに基づき答えを決定する

この二回目の問題文放送で答えをほぼ決定します。(5)と(10)を除いて、ほぼ順番通りに答えに該当する部分が流れるはずなので、一回目の設問放送できちんと書き取りができていれば、それほど難しくはないはずです。

 

◆二回目の設問放送では、聞き逃した設問の確認などをする

本来は、二回目の問題文放送終了後にすべて解き終わっているのが理想ですが、キーワードを書き逃してしまった箇所や不安な箇所をもう一度確認で聞く場合には、この二回目の設問放送を聞きます。

この段階で何もすることがなければ、中国語検定はリスニングの先読みをする箇所はないので、筆記の問題を解いても良いと思います。

 

以上の方法は、私が中国語検定2級を受験したときに、

ameblo.jp

上のブログを参考にしたものなので、こちらのブログも読まれると良いと思います。

 

1.2 リスニング(ディクテーション)

色々な方のブログやTwitterを見ていると、ディクテーションの方が苦手、という人が比較的多い印象を受けますが、私はこちらの方が得意です。

大問2のディクテーションは、放送される文章の指定された部分を書きとる問題です。

ディクテーションは三回放送が読まれますが、それぞれ

一回目:普通のスピードで全文読み上げる

二回目:ゆっくりのスピードで書きとる部分だけを読み上げる

三回目:普通のスピードで全文読み上げる(一回目と同じ)

というように放送されます。

 

◆一回目の放送では、文内容の全体把握に努める

この段階では、大問1の場合と同じように大意把握に努めます。しかし、聞き方が大問1の場合と少し異なり、

 ①もし書き取り部分に指定された場合に、自分が書ける漢字・単語かどうか意識しながら聞く

 ②登場する物が、「男」か「女」か「モノ」かを注意して聞く

以上の2点に注意する必要があります。

①について:

次に述べますが、二回目の放送に於いてどれだけ高い精度でディクテーションができるかがこのディクテーションで高得点を取る鍵です。その際に「この漢字・単語はどのように書くのだったか?」と一瞬迷うだけでも、ディクテーションのテンポが遅れ、放送に追いつかなる可能性があります。従って、一回目の放送で「この漢字・単語はどのように書くかを忘れた」と認識をしておくだけでも、心の準備ができ、結果として潔く思い出せない漢字・単語を飛ばしてディクテーションを続けることができ、全体的な点数向上に繋がります。

②について:

これは代名詞“ta1”を“他”か“她”か“它”で書くかの問題に関わっています。

例えば、第95回試験に於いて、

“大学时代喜欢上了一位研究西方哲学的学者的文章,他的文章既有深刻的哲学思辨,又有丰富的学术韵味,令人百读不厌。”

の下線部が書き取り部分になっています。この場合の“他”は“西方哲学的学者”を指すと考えられますが、与えられた文章全体を通して、“西方哲学的学者”が男か女かは判断できないため、“他”か“她”かはどちらでも良いと考えられます。

然しながら、第88回試験に於いて、

从此以后,他就迷上了化学,一生和化学结下了不解之缘

の下線部が書き取り部分になっています。この場合の“他”は、文章を読めば明らかに「野依良治」を指していることがわかります。野依良治さんは男性なので、“她”ではなく“他”を使うことが望ましいと言えます(もっとも、野依良治さんを知らない人はそのようなことは判断はできないのですが)。

さらに、第85回試験に於いては、

“设计这件毛衣图案的灵感来自蓝天白云。看到它使我想到了山花烂漫、风光秀美的春天的天空。”

の下線部が書き取り部分になっています。この場合の“它”は“这件毛衣”を指しており、これを“他”や“她”と書くのは、現代中国語では不適当と考えられます。

このように、(私は中検側の採点基準は知りませんが、)音声で“ta1”と発音されても、“他,她,它”の3つのうち何を書くのが相応しいかはきちんと文章に合わせて考える必要があります

 

◆二回目の放送では、”広く・浅く”書く

二回目の放送に於いて、どれだけ高い精度でディクテーションができるかが、このディクテーションで高得点を取る鍵になると考えています。

二回目の放送は、一回目の放送よりかなり遅いスピードで流れるとは言え、冒頭から順に一文字ずつ漢字で書きとっていては恐らく間に合いません。ですから、所々穴が空いた状態で、放送についていくように、”広く・浅く”書くことになります。

その際、書く漢字の選択に注意が必要です。例えば第95回の上と同じ箇所:

他的文章既有深刻的哲学思辨,又有丰富的学术韵味,令人百读不厌

を二回目の放送の際に”広く・浅く”ディクテーションをする場合に、

①他×文××有深××哲×西×,×有丰××学×韵×,×人百×不×

②他的文×即有××的××××,又有××的学×××,令人××不×

の場合(×の部分がディクテーションできなかった部分)、同じ13字を書きとったとしても、二回目の放送が終わった後に、①の方が内容を思い出しやすく、三回目の関係ない部分の放送中などのすきま時間で、後から穴を埋めやすようです。

このようにディクテーションする部分の選択によって、その後の穴埋めの難易度が変わってくるので、二回目の放送中にディクテーションをする際には、どの漢字を書くかの選択にも気を配れると良いです。

なお、穴を開けてディクテーションをする場合は、「穴を埋める際にスペースが足りなくなった」ということが無いように、広めに穴を開けておくと良いです(解答欄は小問1つにつき二行用意されているので、余裕をもって書いても相当解答欄は余ります)。

 また、「聞いたことはあるが、漢字でどのように書くのか忘れた」という漢字については、そこで考え込むと放送に置いていかれて、結局その後何もディクテーションできなかったということが起こりえるので、どんどん放送についていった方が、総合的な点数向上に繋がると思います。

 

◆三回目の放送では、二回目の放送で書ききれなかった箇所の穴埋めをする

三回目の放送では、指定箇所以外の音声については無視して、二回目の放送で書ききれなかった箇所の穴埋めに尽力します。

二回目の放送できちんと”広く・浅く”のディクテーションができていると、三回目の放送で該当部分に到達するまでには、相当の穴が埋まっているはずです。従って、三回目で該当箇所が放送されているときは、一、二回目の放送で何と言っているのか分からなかった箇所を確認するだけで済むはずです。

たまに、穴埋め方式でディクテーションをしていると、本来書きとるべき箇所を書き漏らす場合があるため、放送通りに漏れなくディクテーションできているかについても三回目の放送で確認する必要があります

 

なお、ディクテーションの勉強方法ですが、かずーいさん(TwitterID:@kazuui81)が自身の中国語検定準1級不合格体験記:

中検準1級に2回落ちたので不合格体験記を書いてみる。もっとこうしていればよかった! - 4ヵ国語を勉強するブログ

の中で、漢字を紙に書く練習をもっとしておけばよかった、と主張しています。

確かにその通りで、頭の中で何となくわかっていてもいざ手で書くとなると書けない漢字というものは恐らくあるはずなので、時間は多少かかりますが、自分の手で紙に漢字を書くのが良いと思います。またその際に、見たことはあるけれど思い出せなかった漢字についてはどこかしらにメモをしておき、それらを試験の前に復習するとより効果的です。

1.3 リスニング(その他注意)

リスニング冒頭のアナウンスに関して、「リスニング試験に入ります。問題冊子の第一ページをご覧ください。」のアナウンスから文章が流れ出すまでに約50秒間の諸々のアナウンスが放送されますが、まともに聞いているのは時間の無駄ですし、リスニング試験に関して、先読みする箇所は特にないので、筆記試験の大問2を解いていると良いです。

 

2 筆記 

2.1 筆記(大問1:長文問題)

大問1は長文問題で、主に

ピンイン問題

②慣用句に関する問題

③成語に関する問題

④類義語・”似たもの単語”に関する問題

⑤接続詞・副詞に関する問題(文脈判断型)

⑥内容一致・不一致問題

の6つに分かれます。

 

①に関しては、本文を読まなくてもできるので、リスニングの注意事項放送中に解いておくと良いです。

②と③と④に関しては、文脈を判断して適切なものを埋める必要がありますが、本文の意味とそれぞれの慣用句・成語・単語の意味が分かってしまえば、ほぼ知識問題になります。この部分については、大問2と3の対策をすれば十分です。

⑤に関しては、接続詞(既然,不仅,但是など)や副詞(却,就,也)及びその複合系(如果···就···,就算···也,即便···也···など)を、文脈を判断して適切なものを埋める必要がありますが、与えられている接続詞・副詞の選択肢が簡単(中国語検定準1級を受けようとする人ならば、恐らく誰でも知っているレベル)なので、少し考えればそこまで難しくはないです。

⑥に関しても、きちんと文章が読みさえすれば、比較的容易に解くことができます。

 

大問1では、準1級で必要となる前提知識(2級までの知識)や合格のために必要となる知識(成語・類義語)が満遍なく確認できるので、もしこれから準1級の勉強を始めようとする方は、まずこの筆記大問1を何回分か解いてみて、自分がどの分野が苦手なのかを把握してみると良いと思います(公式HPには、直近の6回分が掲載されています。)。

もしこの部分を解いてみて、8~10点付近を毎回彷徨っていたり(①、⑤、⑥、④の簡単な問題らで毎回2つ3つミスがあると、その付近に点数になるのではないでしょうか。)、そもそも歯が立たないと感じるならば、準1級のための前提知識が不足していると考えられるので、2級の参考書に戻って基礎固めをするのが良いです。

2級を受験された方は、恐らくご存知かとは思いますが、

合格奪取! 中国語検定2級 トレーニングブック 筆記問題編

この本は、接続詞の用法、類義語の説明などが詳しくまとめられていて、問題もついているので、2級を受けなくても、持っていて損はないです。

 

2.2 筆記(大問2:空欄補充&大問3:類語選択)

この部分に関しては、以下の参考書で対策します:

合格奪取! 中国語検定準1級・1級トレーニングブック 一次筆記問題編

合格奪取! 中国語検定準1級・1級トレーニングブック 一次筆記問題編

 

 この本は、中国語検定準1級唯一の対策本なので、準1級の対策をするならば過去問かこの本を主に用いて対策をすることになると思います。しかし、唯一の対策本であるという点を差し引いても、かなり問題数が多く、解説もきちんと書いてあるので、かなりおすすめできます。

なお、この本には1級部分の問題も載っていますが、その部分を覗いてみると、準1級で出題されたことのある慣用句や成語も載っていたので、時間があるならば、1級部分の問題も解いてみても良いと思います(私は、1級部分については解いていません)。

 

また、以下の本も準1級受験者の中では有名な本です:

キクタン中国語【慣用句編】中級レベル

キクタン中国語【慣用句編】中級レベル

 

この本からも、本試験で慣用句・慣用表現がコンスタントに出題されています(私が確認した範囲で、第95回試験で3つ、第94回で4つ、第93回で6つ)。

 

また、成語に関しては、以下の3つの参考書を追加して勉強していました:

キクタン中国語【上級編】中検準1級レベル

キクタン中国語【上級編】中検準1級レベル

 
キクタン中国語【中級編】中検2級レベル

キクタン中国語【中級編】中検2級レベル

 
品詞別・例文で覚えるHSK基本語彙 5級―6級

品詞別・例文で覚えるHSK基本語彙 5級―6級

 

一番上の『キクタン中国語【上級編】中検準1級レベル』は、準1級試験で必要となる単語がまとめられた単語帳で、後ろの方に224個の成語も載っています。

単語に関しては、この単語帳だけでは準1級レベルの合格には足りないと感じるので、日々の中国語学習を通して、単語力を向上させていく必要があるかと思います。

ちなみに、私は、図2のようなノートを作り、日々の中国語学習で分からない・怪しい単語が出てきたときにメモを取っています。なお、左端の横棒が書いてある欄は、復習時に「正マーク」を書くための余白です。

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図2 自作単語ノート

この自作単語ノートについては、試験前日に復習をしましたが、この自作単語ノートの中からいくつかの単語が出ていて、そのお陰で解けた問題もありました。このようなノートは作るだけではもったいなく、むしろ自分の分からない単語だけが書いてある「密度の濃い単語帳」なので、定期的に自作単語ノートは復習したいですね。

 

また、『キクタン中国語【中級編】中検2級レベル』にも112個の成語が、『品詞別・例文で覚えるHSK基本語彙5級―6級』にも113個の成語が載っているため、一度覚えた成語でしたが、試験前日に復習をしました。

 

そして、現在でも、以下の単語帳を使って成語の勉強をしています:

中国語成語ハンドブック

中国語成語ハンドブック

 

 この単語帳(単語帳というよりは、小辞書という趣ですが)は、1204個の成語が載っていて、各成語ごとに様々な用い方で(定語としての用法、状語としての用法など)3つの例文が載っており、褒貶や類義・反義成語も掲載されているので、解説についても単語帳にしてはかなり詳しいです。

 

その他の、慣用句・成語の参考書については、私は使ったことが無いのですが、

どう使う? 会話で覚える中国語慣用句300

どう使う? 会話で覚える中国語慣用句300

 
中国語 四字成語・慣用表現800

中国語 四字成語・慣用表現800

 

 などが挙げられます。

 

2.3 筆記(大問4:ピンインの漢字変換&中文日訳)

 ピンインを漢字に変換する問題については、成語を漢字に変換させる問題が多いです。

和訳に関しては、感覚的には、軽微なミスで1点、明らかな誤訳で2点引かれる、というのが私の見立てです。

というのは、中検2級を受験した際にも感じていたことです

(参照:中国語検定2級に合格&その対策 - MILKY'S WAY このブログのコメント欄)し、今回の準1級の試験に於いても、私は該当箇所を

a:これに比べて、質素で飾り気のない”長富”はいささか落ちぶれているように見えた。料理も素晴らしく、価格もお手頃なのに、顧客を引き込んでくることはできなかった。

※a原文:相比之下,朴实无华的“长富”就显得有些落伍了。菜肴精致,价格实惠,却吸引不来顾客。

※a模範解答:それに比べて,質素で豪華さがない「長富」はいささか時代遅れに見えた。料理は手が込んでおり,値段も手ごろであったが,お客を引き付けることはでき
なかった。

b:入ってくる人は皆自身の観察力に得意になり、また頭のよさを見せつけたことで満足に感じている。

※b原文:进来的人都为自己的观察力而自鸣得意,并为展示了聪明才智而感到心满意足。

※b模範解答:入ってきた人たちはみな自分の観察力に得意になると同時に,賢さをひけらかして非常に満足した。

c:この後数か月続いて、誤った看板が無数の顧客を引き込み、五環レストランは、誤りにより福を手に入れ、名声が知れ渡り、経営するにつれますます勢いが盛んになった。

※c原文:此后连续几个月,错招牌引来了无数顾客,五环餐厅“因错得福”,名声大振,越办越红火。

※c模範解答:その後数か月続けて,間違った看板が多くのお客を呼び込み,五環レストランは「間違いがかえって幸いの原因となる」ということで名声が高まり,ますま
す人気となっていった。

下線部を軽微なミスと見做した場合に4点減点されることになり、実際の得点と辻褄が合います。

 

和訳の対策ですが、成語の訳を要求してくる回がほとんどなので、成語の訳に慣れておくと良いと思います。成語は、対訳を覚えてそれを丸写しするだけだと訳が不自然になるので、様々な用例の中で成語がどのように訳されるのかを確認しておくのが良いのではないかと考えています。このような点からも、上に挙げた『中国語成語ハンドブック』は優れていると思います。

 

2.4 筆記(大問4:日文中訳)

(このパートは、8/20という酷い点数を取ってしまっているので、本来は何も書くべきことは無いのですが、)私は、上に挙げた、『合格奪取!中国語検定準1級・1級トレーニングブック一次筆記問題編』にある練習問題(STEP3:作文(日文中訳)問題)の中国語の例文85文と、第82回から第93回までに実際に出題された問題の解答のをすべて暗記しました。

 

また反省として、中訳の練習については『合格奪取! 中国語検定2級 トレーニングブック 筆記問題編』の中訳の部分を復習しておくべきだったと考えています。

 

現在は、この試験で中訳のできなさを改めて痛感したため、上の例文よりは簡単な文章が多いですが、

[CD2枚付]新版 口を鍛える中国語作文-語順習得メソッド【上級編】

[CD2枚付]新版 口を鍛える中国語作文-語順習得メソッド【上級編】

 

 この本を用いて、中訳の練習をしています。ただし、この本は口語表現が多い*1ので、中国語検定準1級で要求されるような書面語訳の練習にはあまり向かないと思います。

 

3 二次試験

私の頃の集合時間は11:00でした。

私は、20分くらい前に行ったはずですが、すでに数名控え室に座っていて、もう試験は実施されていました。試験は、概ね受付をした順に行われていたので、早めに帰りたい人は早めに試験会場に到着していると良いでしょう。

さて、試験会場に着くと、次のような紙を渡されました:

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下部の試験の流れについては、公式HPからも閲覧することができます。

試験室では、中国語を喋る係の方と日本語を喋る方の二人が座っていました。

 

3.1 コミュニケーション能力 面接委員との日常会話

私は、

◆どこで中国語を勉強しているか

◆中国語を勉強している時の困難は何か

という二点を中国語で聞かれました。また二次試験を受験された他の人のブログ:

中検準1級二次試験② | きまぐれやりなおし中国語

地道な中国語: 中国語検定準一級の面接について

中検準1級第2次試験 | 中国「ヘルスケア(養生)」生活リポート

(以下、リンクを張らずに単に「他の人のブログ」と略する)

では、

◆週末は何をして過ごしますか?

◆電車の中では何をしますか?

◆今日はどうやってここまで来ましたか?

毎日新聞は読みますか?

◆中国人の友達はいますか?

という質問をされた方がいるようです(実施回は異なります)。

 

日常会話だけなら非常に簡単ですが、この部分の質問の答えを事前に考えておくことは、「日常会話」部分の対策になるだけでなく、「1~2分スピーチ」部分の対策にもなり得るので、上に挙げた質問だけでも、回答を考えておくと良いと思います。

 

3.2 訳す力 口頭での中文日訳・日文中訳

私は、中文日訳では、

◆安かろうが安くなかろうが、私はあのような服を買うつもりはない(日訳後)

が出題され(もう一文は忘れました)、日文中訳では、

◇英語よりも、中国語の方が得意だ。

◇私はよく彼にEメールを送るが、彼はあまり返事をしてくれない。

が出題されました。

また他の人のブログによると、中文日訳では、

◆お母さんの○○話を聞いて、みんな大笑いした。

日文中訳では、

◇私でも餃子が作れないのに、彼が作れるはずがない。

◇私はよく友達にEメールを送ります。

が出題されたようです。

文自体のレベルは非常に低いので(私は訳が苦手なので、15点しか取れませんでしたが)、この部分は準1級の二次試験まで進める中国語力があるなら、簡単に感じる人も多いかと思います。

 

3.3 表現する力 指定されたテーマについて1~2分間のスピーチ

上の注意事項が書かれた紙にも記載されていますが、まず3つのスピーチが与えられ、その中から一つを選択します。その後1分間用意された紙とペンを使ってスピーチの内容を考え、スピーチを発表します。

私は、スピーチのテーマとして

◆私の週末(我的周末)

を選択しました(他二つは忘れました)。

また、Twitterで聞いた情報(情報元:@Got7Mirai さん)だと

◆私と中国

というテーマがあったそうですし、他の人のブログによると、

◆我的老师

◆我和我的兄弟和姐妹

◆我的父母

◆我喜欢的地方

というテーマがあったそうです。

どのテーマも抽象的で、話を膨らませて自分の想定してきた質問に話の方向を持っていくことが可能です。私も「私の週末」でスピーチをした際には、週末は数学の勉強をしていますと言った後はほとんど、当時大学で勉強していた数学の詳細について語っていました。

いざその場でスピーチの内容を考えるのは大変なので、予めある程度話の骨格を決めておくと慌てなくて済みます。

 

4 その他

●過去問について、日本中国語検定協会から出ているものと、中検研究会から出ているものがあります。

中検準1級・1級試験問題[第92・93・94回]解答と解説

中検準1級・1級試験問題[第92・93・94回]解答と解説

 
中検準1級・1級問題集2018年版: 第91回~第93回

中検準1級・1級問題集2018年版: 第91回~第93回

 

それぞれの違いについてですが、

◆リスニングの部分については、日本中国語検定協会の過去問の方が丁寧と言えます。その理由として、

 ・日本中国語検定協会のCDには、試験本番に流れたそのものの音源が入っている。対して中検研究会のCDには、本来複数回放送される箇所が一回しか録音されていないので、本番と同じ形式で練習をする場合に、自分で巻き戻す必要がある。

 ・日本中国語検定協会の本では、解答の根拠が一問ごとに記されている。一方、中検研究会の本には、答えとなる番号とスクリプトのみが記されていて、解答の根拠が一切記されていない。

の二点が挙げられます。

◆筆記の部分については、それぞれ特徴があります:

日本中国語検定の過去問

 ○解説の部分が、網掛けなどを用いていて読みやすい。

 ○長文問題の箇所(大問1・4)に出てくる比較的難しめの単語について、あらかじめ単語訳が載っている(もちろん全文訳も載っている)。

 ○大問1(10)の解答の根拠が載っている。(大問1(10)は、たまに微妙な問題があるので、迷ったときには日本中国語検定の過去問の解答を確認していました。)

 ○大問4・5の解説に於いて、公式の見解(例えば、「~の部分を訳す必要はありません」、「~と訳してもかまいません」という情報)が載っている。このような情報を試験作成元が提供している点は大きいです。

中検研究会の過去問

 ○大問1~3の、選択肢に出てきた単語らについて、対訳以外にも例文が載っていたり、用法が載っていたりしていて、解説が詳しい。

 ○大問4・5の解説に於いて、協会の模範解答とは異なった解答が載っている(協会訳例も載せている)ので、協会解答とは違った視点から分析ができて参考になる。

 ○大問5の解説に於いて、様々な訳例を提示していたり、訳をする際の注意点が記載されていたりしており、日本中国語検定の過去問よりも詳しい。

 ○後ろの方に、成語小辞典がついている(約320個の成語が掲載されている)。

 ×解説が読みにくい(改行をしていないため)。

 

ちなみに私は、大学の図書館に日本中国語検定協会の過去問があったので、中検研究会の過去問を買いました。

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大学生の方は、上図のように、自分の大学の図書館の検索ページからオンラインアクセスができる場合がありますので、買わなかった方の過去問を少し見たかったら、このような電子書籍を利用するのも良いと思います。なお、上の画像のMaruzen eBookの場合、書籍部分は著作権の関係上すべてのページをダウンロードすることはできませんが、音声データの部分は無料でダウンロードして聴くことができます。

 


 中国語検定準1級に合格すると、残るは中国語検定1級ですが、ひとまず資格試験の勉強からは距離を置き、より実践的な中国語力を身に着けていけたらな、と考えています。その中で最近、かずーいさんが紹介していた本:

街なかの中国語―耳をすませてリスニングチャレンジ

街なかの中国語―耳をすませてリスニングチャレンジ

 

 が面白そうだなと思ったので、『口を鍛える中国語作文』が終了次第、こちらの参考書を取り組んでみようかな、と考えています。

 

中国語には、“百尺竿头更进一步”という成語がありますが、これからも現状に甘んじず中国語の学習を継続していけたらいいな、と考えています。

*1:『口を鍛える中国語作文』の注意にも、「本書はペーパーテストの練習ではなく、スピーキング力を高めるための本です。」と記載されています。