MILKY'S WAY

中国語と資格試験と旅行とかについて気の向いたときに書いてます。

中国語検定2級に合格&その対策

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3月に開催された第91回の中国語検定の2級の試験では,リスニングでかなり足を引っ張ってしまい,不合格になってしまいました.

註:不合格体験記はこちらから

milkieees.hatenablog.com

milkieees.hatenablog.com

 

ですが6月25日に行われた第92回中国語検定の2級の試験に,2度目の正直で合格することができました.

 

私が中国語検定2級のために行った対策及び参考書を時系列順にまとめます.

 

第91回中国語検定受験まで

私が中国語2級を始めたのは昨年の12月あたりからで,中国語検定2級に必要な基礎的な単語の勉強から始めました.とは言ってもその時はまだ中国語検定をいつ受けるかとかなどは考えておらず,勉強を始めた動機はHSK5級の試験を12月上旬に受験し,その後のつなぎとして単語の暗記をし始めたことによります.

中国語2級対策と謳っている単語帳はいろいろありますが私は以下の本を使いました.

キクタン中国語【中級編】中検2級レベル | 内田 慶市, 関西大学中国語教材研究会 |本 | 通販 | Amazon

この単語帳は,中国語検定2級を受験するに当たっては本当に基礎的な単語が集められていると思います.裏を返せば,Amazonのレビューにも書いてありますが,とても簡単な単語帳なので,この程度のレベルの単語のほかに,例えばHSK6級程度の単語くらいは覚えておいた方がいいんじゃないかと思いました(私は実際にHSK6級の単語も覚えていきましたし,それで筆記で要求されるレベルの単語はほとんど問題ありませんでした.ただ,中国語検定はHSKとは少し異なり,慣用句の意味を直で聞いてくる問題も出たりしますから,そのあたりの単語は別にカバーする必要があります).

 

年が明けて1月下旬ごろからは,実際に中国語検定2級の筆記の対策本を用いながら,勉強を進めていきました.

中国語検定2級の筆記問題の対策を謳っている参考書も割とありますが,私は

合格奪取! 中国語検定2級 トレーニングブック 筆記問題編 | 戴暁旬 |本 | 通販 | Amazon

を使い,3月の試験前までに2~3週は解きました.他の本は解いていないため他の本とは比較はできませんが,この本を解いていて良いな,と思った点は

1)問題量が豊富

2)文法説明のページが有用で,一つ一つの構文・語法説明につき殆ど例文が掲載されている

です.

 

1)に関しては,当たり前ですが,問題が多ければ多いほどより2級で問われるような文法や単語により多く接することができるので,この点は重要です.

特に作文問題に関しても全部で150問とかなりボリュームがあり,実際の試験でも問わ

れるような構文が豊富に掲載されていますから,この作文問題に関しては150問すべて暗記していくと実際の試験でも似たような構文の問題が出ます(作文問題に限らない)し,正しい文を覚える暗記することは試験勉強に限らず語学の基本だと思っていますので,この本でなくても文章暗記はおすすめしたいです.

あとはこの本の類語選択のところ4択問題でたくさん慣用句が出てくるのですが,そこに出てくる慣用句は4択になっているものも含めてすべて暗記しました.

 

2)に関して,私は特に副詞や動詞などの類義語のページが便利だと感じました.

実際の試験でも単語の使いわけに関する問題は一定数出ていて,今回の第92回の2級の問題を例にとると,パッと見ただけでも

・特意,专门,故意,特地の使い分け

・整顿,布局,整齐,布置の使い分け

・无论,尽管,哪怕,即使の使い分け(これは第1問と第4問で2回出題されていた)

などがありました(一概にこれは類義語の問題でこれは単語の意味を問う問題・・・と分けることは難しいのですが).

類義語に特化した辞典などはありますが

(例を挙げるならば:

中国語類義語辞典 | 相原 茂 |本 | 通販 | Amazon 

中国語学習シソーラス辞典 

・商務館学汉语近义词词典(中国で出版されている辞書.私はよくこれを使っています)                               などなど)

この辞書をすべて読むわけにはいかないので,試験対策として的を絞って類義語を学習できたことはとても効率的でした. 

しかも例文がついているため,わざわざ辞書を引かなくてもいいのがすごく大きくて,特に外出先で勉強する場合,外出先まで紙の辞書を持っていくわけにはいかないので,ものすごく助かりました.

 

ただし,私がこの点に対して疑問点を挙げるとすれば,中国語検定2級対策としては試験対策として的を外している気がしているのでは,ということです.

特に

1)正しい文の選択

2)長文読解問題

がそのように感じた箇所でした.

 

1)に関して,現行の中国語検定2級の大問2では正しい分の選択問題が出るのですが,この参考書では,正しい文をすべて選ぶという形をとっています.

これは筆者の戴暁旬さんが意図してそうなさっていると思うのですが,私の考えでは,正しい文章を1つ選ぶ問題と正しい文をすべて選ぶ問題では解く方法・頭の働かせ方がやっぱり違くて(もちろん正しい文章をすべて選ぶ方が難しいです),自分の頭の中で文法をしっかり整理するという点では大いに活用できましたが,中国語検定2級の対策になっているかは微妙です.ただ,この本に載っている文法問題に関しては2級を受けるならば知っていたいことばかりが書いてあったと思いますので,2級対策としてやるなら時間が余ったらやる,くらいの認識でいいのではと思っています.

 

2)は2回長文問題を解きましたが,文章が難しすぎて,それ以降やっていません.実際の中国語検定の問題はこれと比べてはるかに簡単に感じました.

註)解いたのが今年の2月下旬くらいですから,今読めばもう少しは理解できるかと思います

この本は2009年から販売されているものですから,当時はもっと難しかったのかもしれませんね.

他にも中国語から日本語への翻訳問題がないのも中国語検定2級の対策を謳う参考書としてどうなのかなと思ったりします.

 

ただ私は(勿論試験を受ける以上合格したいのは当たり前ですが)中国語検定に合格するためだけに中国語を勉強をしているわけではないので,以上の私のこの参考書に対する疑問点は中国語検定に対する各々のスタンスによるかと思います.

なので,各個人の中国語に対するスタンスに合わせて対策本は選ばれるのがよいのではないかと思います.ちなみに私が知っている他の2級対策本は

中国語検定2級一ヶ月でできる総仕上げ

中国語検定2級徹底攻略―筆記問題完全マスター

CD2枚付 中国語検定2級問題集-頻出単語集付 (この一冊で完全攻略!試験問題集)

中国語検定対策2級問題集《CD2枚付》

などがあります.

 

3月に入ってからは中国語検定2級で実際に出題された過去問を取り組みました.

ちなみに本屋で売っている中国語検定の過去問は

中検2級問題集2017年版: 第88回~第90回 (中検研究会より)

中検2級試験問題[第89・90・91回]解答と解説 (日本中国語検定協会より)

と2種類ありますが,協会から発売されている過去問についているCDでは,試験と同じく2回繰り返してしゃべってくれるらしいですね(中検研究会は1回のみの放送).

私は,メルカリで中検研究会から発売されているものが安く手に入ったのでそちらを使っていましたが,正直どちらでもよいかと思ってます(上に述べた以外にも,解説の詳しさなどに差はあるようです).

他にも,大問2~4に関しては公式ホームページ

中検_試験問題・解答

に載っている過去問を,慣用句などの語彙力増強のため,遡って解いてました.

実際の過去問はやはり重要で,同じ問題が出るとは思っていませんが,過去問を何回か解いていると「あ、この文型みたことある」とか「この慣用句が前の試験にも出ていた」というのは感じました.

現在出版されている参考書がいずれも古くなってきていることを考えると,中国語検定の試験対策としてはやはり過去問が一番なのではないかというのが私の考えです(これは中国語検定に限らずすべてに言えることではあると思います).

でも市販の参考書も,上に書いたように過去問だけでは不足しがちな問題量を補えたり,的を絞って文法学習ができたりするので,どっちの方が絶対良いとか言いたいわけではなくて,やはり使い分けが大事なのだと思います.

2022年に冬季北京オリンピックがありますから,2008年の夏季北京オリンピックが開催された時みたいに中国語ブームが来れば,新しい参考書でも発行されるのではないでしょうか.期待しましょう.

 

第92回中国語検定受験まで

以前のエントリでも書きましたが,中国語2級のリスニングを想定以上に侮っていました(実際過去問では一回も70点以上は下回らなかったのでなおさらです).

今回の第92回試験でも少し感じましたが,やはり試験会場独特の雰囲気というものがあって,一人図書館でイヤホンで静かに聞くリスニングと,試験会場でほかの受験生がいる中でスピーカーで一斉放送では少し感覚が違います.

例えば,私は後で自己採点ができるように自分の答案を解きながら問題用紙に〇印をつけていきますが,この〇をつける音って周りの人に割と聞こえるんですよね.なのでいかに周りに聞こえないように印をつけるか,などというどうでもいいことを考えていると聞き逃してしまうことがあり,そのような心理的な側面が試験の結果に影響を与えることがありました.

ですから,少しでも試験中に気持ちに余裕が持てるようにというのもあるし,それ以前に単純にまだ全然リスニング力が足りないと感じていたので,4月からは,場慣れをするために中国語検定2級のリスニング問題の特化した学習を行い,また毎日中国語を聞くように心がけました.

 

参考書は,筆記のトレーニングブックと同系列の

CD3枚付 合格奪取! 中国語検定2級 トレーニングブック リスニング問題編

を使用しました.

 この本は先ほどの筆記の本と同じく問題数がかなり多いです.

(大問1対策 14セット 大問2対策 10セット 模擬問題 1セット)

録音スピードはほぼ中国語検定2級と同程度です.

ただこの本も2008年から販売されている参考書なので,傾向が少し違うなというのは感じました.例えば現在のリスニング試験第一問ではAの発話に対するBの質問(例えば“说话人的意思是“など)を選ぶ問題ですが,この参考書ではAの発話に対するBの返答として適するものを選ぶという形式になっています(大問1の(6)~(10)と大問2の形式は同じです).

また,大問2の問題で2分間くらいしか発話しない問題もあったり(現在の中国語検定では3分くらい話している気がします),少し簡単目な印象は受けました.

この本では,問題を解いた後にディクテーションやシャドーイング練習に使ったり,通学の時間に再生スピードをあげて何回も繰り返し聞きました.

 

中国語検定のリスニング試験の勉強をしていて,中国語のリスニングは,WPM(発話速度)が速いから聞き取れないというよりも,中国語の音が単語とセットで頭の中で入ってないから内容が理解できないという側面の方が大きいのではないかと感じています(これは以前のエントリでも書いたような気もします).

中国語検定のリスニングはHSKと比べて信じられないくらい遅いですが,ちゃんと音と意味とが結びついてないと何言っているのかわからないし,逆にHSKのリスニングを聞いていても自分の頭の中に記憶している音と意味が結びついていれば聞き取れるということは往々にしてあります.英語のリスニングを勉強していた時期も一時期ありましたが,これは英語よりも顕著な現象だと思います.

ですから,中国語のリスニングの勉強は音読・シャドーイングなりの声を出す練習はとても重要だと思っています(おまけにスピーキングの練習にもなるから一石二鳥ですね).

 

筆記については,3月の時点で90点近い点数が取れていましたから,3月に受験の際に暗記した慣用句と例文をもう一回確認しただけで,とくにこれといった対策はしませんでした.

 


 今回の中国語検定ではリスニングが70点とギリギリラインで合格できました(一問かなり迷った問題があったのでかなり危なかったです).当面の目標が中国語準1級を取得することですが,準1級までにはまだ道は険しそうです.

次は9月か10月あたりにでもHSK6級を受験するつもりです.

あと今年の8月に孔子学院総部/国家漢弁主催の青島での短期留学プログラムに参加することになったので,帰ってきたら感想含めてブログを書こうと思ってます.

 

おわり