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中国語と資格試験と旅行とかについて気の向いたときに書いてます。

中国語検定準1級に合格&その対策

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今年の3月・4月に受験した中国語検定準1級に合格をしました。大学卒業までには中国語検定準1級を取得したい、と考えていたため、予定より1年早く取得できたことは嬉しいです。

本来はもっと早い時期にこの記事を書く予定だったのですが、大学の勉強が忙しかったのもあり、この時期の投稿になります。

 

 

1 リスニング

1.1 リスニング(選択問題)

大問1の選択問題は、放送される文章について、それに続く問いの答えとして適当なものを4つの答えの中から一つ選ぶ問題です。この問題形式は中国語検定2級の大問2でもありますから、中国語2級の問題を解いたことがある人については、解き方のコツは同じです(もっとも、中国語検定準1級を受けようとする人のほとんどの方については、中国語検定2級を受けていると思いますが)。

似たような問題がHSKにもあります(例えば、HSK6級听力第2部分)が、HSKの問題と違うところとして

・放送は二度放送される(問題→設問→問題→設問)

・選択肢が問題用紙に書かれていない

・読み上げ速度が遅い

の3点挙げられます。

これを踏まえて、私は以下の流れで大問1を解いていました:

◆一回目の問題文放送では、文内容の全体把握に努める

この段階で数字をメモを取りたくなります。しかし、数字だけをメモしても仕方がないと思ったのもありますし、この段階でメモに気を取られて内容把握が疎かになる方が全体の点数に響くことが過去問演習でわかりました。また、どうせ二回目も放送されるのだから、一回目の設問放送の時に必要となる数字は何なのかを把握しておき、二回目の問題文放送時に聞き取ればよいだけの話です。結局数字を含めて、私は何もメモはとりませんでした。

 

◆一回目の設問放送では、選択肢に含まれているキーワードを書きとる

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図1:第94回中国語検定準1級を受験したときの実際の問題用紙

 

設問も読み上げ速度は遅いので、キーワードくらいならば、書きとる時間はあります。なので、図1のように、キーワードだけでも書いておくと、二回目の問題文放送を聞くときの補助になります。

私は、キーワードの書き取りについて、漢字がすぐに思い浮かばない・漢字を書くのが(画数の多さなどによって)面倒くさい時にはピンインを主に使用し、たまに英語や日本語を使用します。

(5)と(10)の横にどちらも○印がありますが、これは“与本文内容相符的是以下哪一项?”の意味で、もし放送で、“与本文内容不相符的是以下哪一项?”と流れれば、×印を書きます(最近の試験では殆ど“与本文内容相符的是以下哪一项?”しか出ていません。最後に“不相符”が放送されたのは第89回試験、それ以前は第87回、第86回と続く)。

一回目でいくら問題文が聞き取れなかったとしても、このキーワード等を書きとる部分の精度が高ければ、それを基に答えを導き出すことは可能なので、一回目の問題文がたとえ理解できなくても、一回目の設問放送を集中して聞き取るように努めます。

 

◆二回目の問題文放送では、一回目の設問放送で書きとったキーワードに基づき答えを決定する

この二回目の問題文放送で答えをほぼ決定します。(5)と(10)を除いて、ほぼ順番通りに答えに該当する部分が流れるはずなので、一回目の設問放送できちんと書き取りができていれば、それほど難しくはないはずです。

 

◆二回目の設問放送では、聞き逃した設問の確認などをする

本来は、二回目の問題文放送終了後にすべて解き終わっているのが理想ですが、キーワードを書き逃してしまった箇所や不安な箇所をもう一度確認で聞く場合には、この二回目の設問放送を聞きます。

この段階で何もすることがなければ、中国語検定はリスニングの先読みをする箇所はないので、筆記の問題を解いても良いと思います。

 

以上の方法は、私が中国語検定2級を受験したときに、

ameblo.jp

上のブログを参考にしたものなので、こちらのブログも読まれると良いと思います。

 

1.2 リスニング(ディクテーション)

色々な方のブログやTwitterを見ていると、ディクテーションの方が苦手、という人が比較的多い印象を受けますが、私はこちらの方が得意です。

大問2のディクテーションは、放送される文章の指定された部分を書きとる問題です。

ディクテーションは三回放送が読まれますが、それぞれ

一回目:普通のスピードで全文読み上げる

二回目:ゆっくりのスピードで書きとる部分だけを読み上げる

三回目:普通のスピードで全文読み上げる(一回目と同じ)

というように放送されます。

 

◆一回目の放送では、文内容の全体把握に努める

この段階では、大問1の場合と同じように大意把握に努めます。しかし、聞き方が大問1の場合と少し異なり、

 ①もし書き取り部分に指定された場合に、自分が書ける漢字・単語かどうか意識しながら聞く

 ②登場する物が、「男」か「女」か「モノ」かを注意して聞く

以上の2点に注意する必要があります。

①について:

次に述べますが、二回目の放送に於いてどれだけ高い精度でディクテーションができるかがこのディクテーションで高得点を取る鍵です。その際に「この漢字・単語はどのように書くのだったか?」と一瞬迷うだけでも、ディクテーションのテンポが遅れ、放送に追いつかなる可能性があります。従って、一回目の放送で「この漢字・単語はどのように書くかを忘れた」と認識をしておくだけでも、心の準備ができ、結果として潔く思い出せない漢字・単語を飛ばしてディクテーションを続けることができ、全体的な点数向上に繋がります。

②について:

これは代名詞“ta1”を“他”か“她”か“它”で書くかの問題に関わっています。

例えば、第95回試験に於いて、

“大学时代喜欢上了一位研究西方哲学的学者的文章,他的文章既有深刻的哲学思辨,又有丰富的学术韵味,令人百读不厌。”

の下線部が書き取り部分になっています。この場合の“他”は“西方哲学的学者”を指すと考えられますが、与えられた文章全体を通して、“西方哲学的学者”が男か女かは判断できないため、“他”か“她”かはどちらでも良いと考えられます。

然しながら、第88回試験に於いて、

从此以后,他就迷上了化学,一生和化学结下了不解之缘

の下線部が書き取り部分になっています。この場合の“他”は、文章を読めば明らかに「野依良治」を指していることがわかります。野依良治さんは男性なので、“她”ではなく“他”を使うことが望ましいと言えます(もっとも、野依良治さんを知らない人はそのようなことは判断はできないのですが)。

さらに、第85回試験に於いては、

“设计这件毛衣图案的灵感来自蓝天白云。看到它使我想到了山花烂漫、风光秀美的春天的天空。”

の下線部が書き取り部分になっています。この場合の“它”は“这件毛衣”を指しており、これを“他”や“她”と書くのは、現代中国語では不適当と考えられます。

このように、(私は中検側の採点基準は知りませんが、)音声で“ta1”と発音されても、“他,她,它”の3つのうち何を書くのが相応しいかはきちんと文章に合わせて考える必要があります

 

◆二回目の放送では、”広く・浅く”書く

二回目の放送に於いて、どれだけ高い精度でディクテーションができるかが、このディクテーションで高得点を取る鍵になると考えています。

二回目の放送は、一回目の放送よりかなり遅いスピードで流れるとは言え、冒頭から順に一文字ずつ漢字で書きとっていては恐らく間に合いません。ですから、所々穴が空いた状態で、放送についていくように、”広く・浅く”書くことになります。

その際、書く漢字の選択に注意が必要です。例えば第95回の上と同じ箇所:

他的文章既有深刻的哲学思辨,又有丰富的学术韵味,令人百读不厌

を二回目の放送の際に”広く・浅く”ディクテーションをする場合に、

①他×文××有深××哲×西×,×有丰××学×韵×,×人百×不×

②他的文×即有××的××××,又有××的学×××,令人××不×

の場合(×の部分がディクテーションできなかった部分)、同じ13字を書きとったとしても、二回目の放送が終わった後に、①の方が内容を思い出しやすく、三回目の関係ない部分の放送中などのすきま時間で、後から穴を埋めやすようです。

このようにディクテーションする部分の選択によって、その後の穴埋めの難易度が変わってくるので、二回目の放送中にディクテーションをする際には、どの漢字を書くかの選択にも気を配れると良いです。

なお、穴を開けてディクテーションをする場合は、「穴を埋める際にスペースが足りなくなった」ということが無いように、広めに穴を開けておくと良いです(解答欄は小問1つにつき二行用意されているので、余裕をもって書いても相当解答欄は余ります)。

 また、「聞いたことはあるが、漢字でどのように書くのか忘れた」という漢字については、そこで考え込むと放送に置いていかれて、結局その後何もディクテーションできなかったということが起こりえるので、どんどん放送についていった方が、総合的な点数向上に繋がると思います。

 

◆三回目の放送では、二回目の放送で書ききれなかった箇所の穴埋めをする

三回目の放送では、指定箇所以外の音声については無視して、二回目の放送で書ききれなかった箇所の穴埋めに尽力します。

二回目の放送できちんと”広く・浅く”のディクテーションができていると、三回目の放送で該当部分に到達するまでには、相当の穴が埋まっているはずです。従って、三回目で該当箇所が放送されているときは、一、二回目の放送で何と言っているのか分からなかった箇所を確認するだけで済むはずです。

たまに、穴埋め方式でディクテーションをしていると、本来書きとるべき箇所を書き漏らす場合があるため、放送通りに漏れなくディクテーションできているかについても三回目の放送で確認する必要があります

 

なお、ディクテーションの勉強方法ですが、かずーいさん(TwitterID:@kazuui81)が自身の中国語検定準1級不合格体験記:

中検準1級に2回落ちたので不合格体験記を書いてみる。もっとこうしていればよかった! - 4ヵ国語を勉強するブログ

の中で、漢字を紙に書く練習をもっとしておけばよかった、と主張しています。

確かにその通りで、頭の中で何となくわかっていてもいざ手で書くとなると書けない漢字というものは恐らくあるはずなので、時間は多少かかりますが、自分の手で紙に漢字を書くのが良いと思います。またその際に、見たことはあるけれど思い出せなかった漢字についてはどこかしらにメモをしておき、それらを試験の前に復習するとより効果的です。

1.3 リスニング(その他注意)

リスニング冒頭のアナウンスに関して、「リスニング試験に入ります。問題冊子の第一ページをご覧ください。」のアナウンスから文章が流れ出すまでに約50秒間の諸々のアナウンスが放送されますが、まともに聞いているのは時間の無駄ですし、リスニング試験に関して、先読みする箇所は特にないので、筆記試験の大問2を解いていると良いです。

 

2 筆記 

2.1 筆記(大問1:長文問題)

大問1は長文問題で、主に

ピンイン問題

②慣用句に関する問題

③成語に関する問題

④類義語・”似たもの単語”に関する問題

⑤接続詞・副詞に関する問題(文脈判断型)

⑥内容一致・不一致問題

の6つに分かれます。

 

①に関しては、本文を読まなくてもできるので、リスニングの注意事項放送中に解いておくと良いです。

②と③と④に関しては、文脈を判断して適切なものを埋める必要がありますが、本文の意味とそれぞれの慣用句・成語・単語の意味が分かってしまえば、ほぼ知識問題になります。この部分については、大問2と3の対策をすれば十分です。

⑤に関しては、接続詞(既然,不仅,但是など)や副詞(却,就,也)及びその複合系(如果···就···,就算···也,即便···也···など)を、文脈を判断して適切なものを埋める必要がありますが、与えられている接続詞・副詞の選択肢が簡単(中国語検定準1級を受けようとする人ならば、恐らく誰でも知っているレベル)なので、少し考えればそこまで難しくはないです。

⑥に関しても、きちんと文章が読みさえすれば、比較的容易に解くことができます。

 

大問1では、準1級で必要となる前提知識(2級までの知識)や合格のために必要となる知識(成語・類義語)が満遍なく確認できるので、もしこれから準1級の勉強を始めようとする方は、まずこの筆記大問1を何回分か解いてみて、自分がどの分野が苦手なのかを把握してみると良いと思います(公式HPには、直近の6回分が掲載されています。)。

もしこの部分を解いてみて、8~10点付近を毎回彷徨っていたり(①、⑤、⑥、④の簡単な問題らで毎回2つ3つミスがあると、その付近に点数になるのではないでしょうか。)、そもそも歯が立たないと感じるならば、準1級のための前提知識が不足していると考えられるので、2級の参考書に戻って基礎固めをするのが良いです。

2級を受験された方は、恐らくご存知かとは思いますが、

合格奪取! 中国語検定2級 トレーニングブック 筆記問題編

この本は、接続詞の用法、類義語の説明などが詳しくまとめられていて、問題もついているので、2級を受けなくても、持っていて損はないです。

 

2.2 筆記(大問2:空欄補充&大問3:類語選択)

この部分に関しては、以下の参考書で対策します:

合格奪取! 中国語検定準1級・1級トレーニングブック 一次筆記問題編

合格奪取! 中国語検定準1級・1級トレーニングブック 一次筆記問題編

 

 この本は、中国語検定準1級唯一の対策本なので、準1級の対策をするならば過去問かこの本を主に用いて対策をすることになると思います。しかし、唯一の対策本であるという点を差し引いても、かなり問題数が多く、解説もきちんと書いてあるので、かなりおすすめできます。

なお、この本には1級部分の問題も載っていますが、その部分を覗いてみると、準1級で出題されたことのある慣用句や成語も載っていたので、時間があるならば、1級部分の問題も解いてみても良いと思います(私は、1級部分については解いていません)。

 

また、以下の本も準1級受験者の中では有名な本です:

キクタン中国語【慣用句編】中級レベル

キクタン中国語【慣用句編】中級レベル

 

この本からも、本試験で慣用句・慣用表現がコンスタントに出題されています(私が確認した範囲で、第95回試験で3つ、第94回で4つ、第93回で6つ)。

 

また、成語に関しては、以下の3つの参考書を追加して勉強していました:

キクタン中国語【上級編】中検準1級レベル

キクタン中国語【上級編】中検準1級レベル

 
キクタン中国語【中級編】中検2級レベル

キクタン中国語【中級編】中検2級レベル

 
品詞別・例文で覚えるHSK基本語彙 5級―6級

品詞別・例文で覚えるHSK基本語彙 5級―6級

 

一番上の『キクタン中国語【上級編】中検準1級レベル』は、準1級試験で必要となる単語がまとめられた単語帳で、後ろの方に224個の成語も載っています。

単語に関しては、この単語帳だけでは準1級レベルの合格には足りないと感じるので、日々の中国語学習を通して、単語力を向上させていく必要があるかと思います。

ちなみに、私は、図2のようなノートを作り、日々の中国語学習で分からない・怪しい単語が出てきたときにメモを取っています。なお、左端の横棒が書いてある欄は、復習時に「正マーク」を書くための余白です。

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図2 自作単語ノート

この自作単語ノートについては、試験前日に復習をしましたが、この自作単語ノートの中からいくつかの単語が出ていて、そのお陰で解けた問題もありました。このようなノートは作るだけではもったいなく、むしろ自分の分からない単語だけが書いてある「密度の濃い単語帳」なので、定期的に自作単語ノートは復習したいですね。

 

また、『キクタン中国語【中級編】中検2級レベル』にも112個の成語が、『品詞別・例文で覚えるHSK基本語彙5級―6級』にも113個の成語が載っているため、一度覚えた成語でしたが、試験前日に復習をしました。

 

そして、現在でも、以下の単語帳を使って成語の勉強をしています:

中国語成語ハンドブック

中国語成語ハンドブック

 

 この単語帳(単語帳というよりは、小辞書という趣ですが)は、1204個の成語が載っていて、各成語ごとに様々な用い方で(定語としての用法、状語としての用法など)3つの例文が載っており、褒貶や類義・反義成語も掲載されているので、解説についても単語帳にしてはかなり詳しいです。

 

その他の、慣用句・成語の参考書については、私は使ったことが無いのですが、

どう使う? 会話で覚える中国語慣用句300

どう使う? 会話で覚える中国語慣用句300

 
中国語 四字成語・慣用表現800

中国語 四字成語・慣用表現800

 

 などが挙げられます。

 

2.3 筆記(大問4:ピンインの漢字変換&中文日訳)

 ピンインを漢字に変換する問題については、成語を漢字に変換させる問題が多いです。

和訳に関しては、感覚的には、軽微なミスで1点、明らかな誤訳で2点引かれる、というのが私の見立てです。

というのは、中検2級を受験した際にも感じていたことです

(参照:中国語検定2級に合格&その対策 - MILKY'S WAY このブログのコメント欄)し、今回の準1級の試験に於いても、私は該当箇所を

a:これに比べて、質素で飾り気のない”長富”はいささか落ちぶれているように見えた。料理も素晴らしく、価格もお手頃なのに、顧客を引き込んでくることはできなかった。

※a原文:相比之下,朴实无华的“长富”就显得有些落伍了。菜肴精致,价格实惠,却吸引不来顾客。

※a模範解答:それに比べて,質素で豪華さがない「長富」はいささか時代遅れに見えた。料理は手が込んでおり,値段も手ごろであったが,お客を引き付けることはでき
なかった。

b:入ってくる人は皆自身の観察力に得意になり、また頭のよさを見せつけたことで満足に感じている。

※b原文:进来的人都为自己的观察力而自鸣得意,并为展示了聪明才智而感到心满意足。

※b模範解答:入ってきた人たちはみな自分の観察力に得意になると同時に,賢さをひけらかして非常に満足した。

c:この後数か月続いて、誤った看板が無数の顧客を引き込み、五環レストランは、誤りにより福を手に入れ、名声が知れ渡り、経営するにつれますます勢いが盛んになった。

※c原文:此后连续几个月,错招牌引来了无数顾客,五环餐厅“因错得福”,名声大振,越办越红火。

※c模範解答:その後数か月続けて,間違った看板が多くのお客を呼び込み,五環レストランは「間違いがかえって幸いの原因となる」ということで名声が高まり,ますま
す人気となっていった。

下線部を軽微なミスと見做した場合に4点減点されることになり、実際の得点と辻褄が合います。

 

和訳の対策ですが、成語の訳を要求してくる回がほとんどなので、成語の訳に慣れておくと良いと思います。成語は、対訳を覚えてそれを丸写しするだけだと訳が不自然になるので、様々な用例の中で成語がどのように訳されるのかを確認しておくのが良いのではないかと考えています。このような点からも、上に挙げた『中国語成語ハンドブック』は優れていると思います。

 

2.4 筆記(大問4:日文中訳)

(このパートは、8/20という酷い点数を取ってしまっているので、本来は何も書くべきことは無いのですが、)私は、上に挙げた、『合格奪取!中国語検定準1級・1級トレーニングブック一次筆記問題編』にある練習問題(STEP3:作文(日文中訳)問題)の中国語の例文85文と、第82回から第93回までに実際に出題された問題の解答のをすべて暗記しました。

 

また反省として、中訳の練習については『合格奪取! 中国語検定2級 トレーニングブック 筆記問題編』の中訳の部分を復習しておくべきだったと考えています。

 

現在は、この試験で中訳のできなさを改めて痛感したため、上の例文よりは簡単な文章が多いですが、

[CD2枚付]新版 口を鍛える中国語作文-語順習得メソッド【上級編】

[CD2枚付]新版 口を鍛える中国語作文-語順習得メソッド【上級編】

 

 この本を用いて、中訳の練習をしています。ただし、この本は口語表現が多い*1ので、中国語検定準1級で要求されるような書面語訳の練習にはあまり向かないと思います。

 

3 二次試験

私の頃の集合時間は11:00でした。

私は、20分くらい前に行ったはずですが、すでに数名控え室に座っていて、もう試験は実施されていました。試験は、概ね受付をした順に行われていたので、早めに帰りたい人は早めに試験会場に到着していると良いでしょう。

さて、試験会場に着くと、次のような紙を渡されました:

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下部の試験の流れについては、公式HPからも閲覧することができます。

試験室では、中国語を喋る係の方と日本語を喋る方の二人が座っていました。

 

3.1 コミュニケーション能力 面接委員との日常会話

私は、

◆どこで中国語を勉強しているか

◆中国語を勉強している時の困難は何か

という二点を中国語で聞かれました。また二次試験を受験された他の人のブログ:

中検準1級二次試験② | きまぐれやりなおし中国語

地道な中国語: 中国語検定準一級の面接について

中検準1級第2次試験 | 中国「ヘルスケア(養生)」生活リポート

(以下、リンクを張らずに単に「他の人のブログ」と略する)

では、

◆週末は何をして過ごしますか?

◆電車の中では何をしますか?

◆今日はどうやってここまで来ましたか?

毎日新聞は読みますか?

◆中国人の友達はいますか?

という質問をされた方がいるようです(実施回は異なります)。

 

日常会話だけなら非常に簡単ですが、この部分の質問の答えを事前に考えておくことは、「日常会話」部分の対策になるだけでなく、「1~2分スピーチ」部分の対策にもなり得るので、上に挙げた質問だけでも、回答を考えておくと良いと思います。

 

3.2 訳す力 口頭での中文日訳・日文中訳

私は、中文日訳では、

◆安かろうが安くなかろうが、私はあのような服を買うつもりはない(日訳後)

が出題され(もう一文は忘れました)、日文中訳では、

◇英語よりも、中国語の方が得意だ。

◇私はよく彼にEメールを送るが、彼はあまり返事をしてくれない。

が出題されました。

また他の人のブログによると、中文日訳では、

◆お母さんの○○話を聞いて、みんな大笑いした。

日文中訳では、

◇私でも餃子が作れないのに、彼が作れるはずがない。

◇私はよく友達にEメールを送ります。

が出題されたようです。

文自体のレベルは非常に低いので(私は訳が苦手なので、15点しか取れませんでしたが)、この部分は準1級の二次試験まで進める中国語力があるなら、簡単に感じる人も多いかと思います。

 

3.3 表現する力 指定されたテーマについて1~2分間のスピーチ

上の注意事項が書かれた紙にも記載されていますが、まず3つのスピーチが与えられ、その中から一つを選択します。その後1分間用意された紙とペンを使ってスピーチの内容を考え、スピーチを発表します。

私は、スピーチのテーマとして

◆私の週末(我的周末)

を選択しました(他二つは忘れました)。

また、Twitterで聞いた情報(情報元:@Got7Mirai さん)だと

◆私と中国

というテーマがあったそうですし、他の人のブログによると、

◆我的老师

◆我和我的兄弟和姐妹

◆我的父母

◆我喜欢的地方

というテーマがあったそうです。

どのテーマも抽象的で、話を膨らませて自分の想定してきた質問に話の方向を持っていくことが可能です。私も「私の週末」でスピーチをした際には、週末は数学の勉強をしていますと言った後はほとんど、当時大学で勉強していた数学の詳細について語っていました。

いざその場でスピーチの内容を考えるのは大変なので、予めある程度話の骨格を決めておくと慌てなくて済みます。

 

4 その他

●過去問について、日本中国語検定協会から出ているものと、中検研究会から出ているものがあります。

中検準1級・1級試験問題[第92・93・94回]解答と解説

中検準1級・1級試験問題[第92・93・94回]解答と解説

 
中検準1級・1級問題集2018年版: 第91回~第93回

中検準1級・1級問題集2018年版: 第91回~第93回

 

それぞれの違いについてですが、

◆リスニングの部分については、日本中国語検定協会の過去問の方が丁寧と言えます。その理由として、

 ・日本中国語検定協会のCDには、試験本番に流れたそのものの音源が入っている。対して中検研究会のCDには、本来複数回放送される箇所が一回しか録音されていないので、本番と同じ形式で練習をする場合に、自分で巻き戻す必要がある。

 ・日本中国語検定協会の本では、解答の根拠が一問ごとに記されている。一方、中検研究会の本には、答えとなる番号とスクリプトのみが記されていて、解答の根拠が一切記されていない。

の二点が挙げられます。

◆筆記の部分については、それぞれ特徴があります:

日本中国語検定の過去問

 ○解説の部分が、網掛けなどを用いていて読みやすい。

 ○長文問題の箇所(大問1・4)に出てくる比較的難しめの単語について、あらかじめ単語訳が載っている(もちろん全文訳も載っている)。

 ○大問1(10)の解答の根拠が載っている。(大問1(10)は、たまに微妙な問題があるので、迷ったときには日本中国語検定の過去問の解答を確認していました。)

 ○大問4・5の解説に於いて、公式の見解(例えば、「~の部分を訳す必要はありません」、「~と訳してもかまいません」という情報)が載っている。このような情報を試験作成元が提供している点は大きいです。

中検研究会の過去問

 ○大問1~3の、選択肢に出てきた単語らについて、対訳以外にも例文が載っていたり、用法が載っていたりしていて、解説が詳しい。

 ○大問4・5の解説に於いて、協会の模範解答とは異なった解答が載っている(協会訳例も載せている)ので、協会解答とは違った視点から分析ができて参考になる。

 ○大問5の解説に於いて、様々な訳例を提示していたり、訳をする際の注意点が記載されていたりしており、日本中国語検定の過去問よりも詳しい。

 ○後ろの方に、成語小辞典がついている(約320個の成語が掲載されている)。

 ×解説が読みにくい(改行をしていないため)。

 

ちなみに私は、大学の図書館に日本中国語検定協会の過去問があったので、中検研究会の過去問を買いました。

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大学生の方は、上図のように、自分の大学の図書館の検索ページからオンラインアクセスができる場合がありますので、買わなかった方の過去問を少し見たかったら、このような電子書籍を利用するのも良いと思います。なお、上の画像のMaruzen eBookの場合、書籍部分は著作権の関係上すべてのページをダウンロードすることはできませんが、音声データの部分は無料でダウンロードして聴くことができます。

 


 中国語検定準1級に合格すると、残るは中国語検定1級ですが、ひとまず資格試験の勉強からは距離を置き、より実践的な中国語力を身に着けていけたらな、と考えています。その中で最近、かずーいさんが紹介していた本:

街なかの中国語―耳をすませてリスニングチャレンジ

街なかの中国語―耳をすませてリスニングチャレンジ

 

 が面白そうだなと思ったので、『口を鍛える中国語作文』が終了次第、こちらの参考書を取り組んでみようかな、と考えています。

 

中国語には、“百尺竿头更进一步”という成語がありますが、これからも現状に甘んじず中国語の学習を継続していけたらいいな、と考えています。

*1:『口を鍛える中国語作文』の注意にも、「本書はペーパーテストの練習ではなく、スピーキング力を高めるための本です。」と記載されています。

中国語朗読の全国大会で優秀賞を獲得、及びその経緯

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Twitterではすでにご報告はいたしましたが、今年の1月7日に開催された第35回全日本中国語スピーチコンテスト全国大会朗読部門(大学生・大学院生の部)で優秀賞を獲得いたしました。

以下では地区大会・全国大会に出場するまでの流れや練習の経緯についてまとめたいと思います。次回以降の大会に出場しようと思う人たちの一助になれば幸いです。

今回の朗読課題文については、神奈川県日本中国友好協会にアップされているPDFで閲覧可能です(時間が経って消されていたらごめんなさい)。

朗読大会に参加しようと思ったきっかけ

 

まず私がこの大会に出場しようと思ったきっかけは単純で、何か中国語で全国レベルの賞を取りたかったからです。

私が以前に取り組んでいた趣味では、練習量の不足(これはただ単にこの趣味に掛ける時間が私自身の学業に影響を及ぼすと考えていたことによります)・実力不足により全国大会(はおろか地区大会でも勝てない始末)に進むことはできませんでした。従って大学2年生の終わりごろから、この趣味には見切りをつけ中国語の学習に熱を入れたという経緯があります(中国語の勉強自体は大学1年生の頃から始めていました)。なのでHSKや中国語検定などの資格という形だけではなくて、このような大会という形での結果を残したいという思いはありました。

この中国語のスピーチコンテストには二つの部門があります。一つは名前の通りのスピーチ部門、もう一つは朗読部門です。スピーチ部門では自分で書いた文章を読むことは勿論ですが、質疑応答による中国語の会話が必要です。それに対して朗読部門では与えられた文章を「読み上げるだけ」ですから、こちらの方が敷居は低いと考えました。なのでスピーチコンテストの類に一度も参加したことのない私は、朗読大会ならば全国大会を狙えるのでは?と思い朗読部門に出場することを8月の中旬に決めました。

 

神奈川県大会まで

さて朗読大会の準備をしようと意気込んだ私ですが、上述の通りスピーチコンテストの類に参加するのが初めての私は何をどう準備すればいいのか悩みました。具体的には、

1)朗読文は暗記するのか?しないのか?

2)手振りはつけるか?つけるとしたらどのような手振りをするか?

3)抑揚など表現面はどうするか?

など、普通の中国語の学習過程ではあまり生じないような問題が生じました。

そこで、インターネット上に朗読大会の映像はないかと探していたところ、昨年の朗読大会の動画を見つけました(この松永さんの動画、今見ても私はすごいと思います)。

www.youtube.com

やはり朗読とは言えども相手の心に思いを伝えるには、文章に目を向けていてはダメで暗記は必須だろうなと思いました。そこで文章がまず読めるようになってから手振りや抑揚などの問題については考えることにしました。

 

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図:神奈川県大会まで使っていた練習用の紙

 

文章の暗記については、普段の中国語学習の通りに文章中の分からない/不安な単語を辞書で引き、自分で物語を要約して物語を覚えやすくすることを努めました。この、物語を要約することは後の強弱や抑揚をどこでつけるかという問題にも絡んでくると思ったため、最初に書いておき基本のストーリー展開が悩んでいくうちに自分の中でぶれないようにしました。中国語の先生にも文章の朗読をお願いし、それを参考に区切る箇所など基本的な部分を確認しながら音読をし1週間程度で暗記が終わりました。ここからは表現について考えることになります。表現の問題については自分一人で考えるのには限界があると感じたため、

www.amazon.cn

この本を買ってきて参考にしました。

 

昨年の動画の朗読(下図)では、話し手の回想部分(我想:听到哪个人手上呢?・・・の部分)やクエスチョンマーク・エクスクラメーションマークがありました。

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図:昨年度の朗読大会の課題文

 

それに対して今年は会話文や回想文が全くなく、事実を淡々と叙述している文章だなという印象を受けました。ただやはりこの文章にも登場人物の気持ちの変化はあることはわかります。文章を要約すると以下のようになります。

前提:一緒に住んでいる7人が毎日粥を分ける

問題点:毎日粥が足りない(→何かいい方法を考えよう)

イデア1:毎日くじ引きで粥を分ける人を決める

毎日くじ引きはめんどくさい 廃案

イデア2:1週間に1回当番制で粥を分ける

自分の番の時だけしかおなかいっぱいにならない 廃案

イデア3:徳の高い人に一任し、粥を分けてもらう

はじめは平等に分けられていた(成功に思えた)

その人に取り入って便宜を図ってもらおうとするなど腐敗が生じた 廃案

イデア4:7人を二つのチームに分けて毎日誰が粥を分けるかを話し合う

話をしている間に粥が冷めてしまう 廃案

イデア5:当番制で粥を分ける ただし粥を分けた人は一番最後に粥を選ぶ

自分が一番少ないのを食べたくないから、皆平等に分けるようになった。

粥の量は増えていないものの、文句を言う人はいなくなった 成功

 青字は彼らにとってマイナスの感情を惹起させる箇所、赤字が彼らにとってプラスの感情を惹起させる内容であることがわかります。なので、青字の箇所は声の調子をを抑え気味に、赤字の箇所は声の調子は高めに読むことにしました。またそれに伴い表情も悲しい感じ・嬉しい感じを出すように努めました。

間の取り方についても注意を払いました。

まず段落と段落の間はしっかり入れ、コンマ、句読点の箇所についても間を取るべきでしょう。

またこれらがない場所でも間を入れる場所はあると思いました。例えば

2行目:于是他们决定//轮流负责

6行目:而多数人//挨饿

9行目:吃到嘴里的粥//全是凉的

の箇所について、

2行目は、彼らの判断が下される状況であること、及び10行目の”他们想出了一个办法:轮流分粥“と繋がる部分であるため、ここは“轮流负责”を強調して10行目に繋げる意味で間が必要だと考えました。

6・9行目はほぼ同じ理由でして、聞き手に少し想像させる時間を与えたかったことによりますし、自分としても挨饿と全是凉的の部分は気持ちを落ち着かせて読みたかったので間を意識して取りました。

手振りの問題については、神奈川県大会では中国語の先生から「手振りはいらなんじゃないの?」と言われたので、手振りはなしで神奈川県大会に臨むことにしました。

 

神奈川県大会当日

神奈川県大会当日、受付は9:40から始まるそうなので私はそのつもりで家を出たのですが、ここで私の家の最寄り駅に着いたときに時計を見て9:40であることに気が付きました。「あれ、集合って9:40じゃなかったっけ???」。そうです、なんと私はYahoo路線で出発と到着のボタンを押し間違えており、9:40に最寄り駅を出発するように検索をかけていたのです!今振り返れば受付が9:40なのに9:40に出発して10時〇〇分に着くことに違和感を覚えなかった私が馬鹿なのですが、この時は本当に焦りました。神奈川県日本中国友好協会に電話をかけても日曜日なので繋がりません。遅刻は確定なので欠席することも一瞬考えましたが、会場の最寄りに着くのが10時半ばの予定でしたし、手元に届いていたスケジュールには10:10~11:10で中学生・高校生→大学生・大学院生の順に発表と書いてあったのでまだ間に合うかもしれないと思い行くことにしました。

結局会場に着いたとき順番的にはちょうど前の人の発表が終わった直後で、その次に私の発表という順番(どうやら発表順はくじで決めていたようです)だったので、あと1分会場に着くのが遅れていたら発表できていなかったと思います。

主催者側の配慮で私の発表順番は一番最後に。状況が状況でしたので、私は緊張する暇もなく発表をすることになりましたが、逆に緊張をしなかったので、練習通りのことを披露できたと思います。結果は最優秀賞でした。

審査員の方からは手振りを加えたほうがもっと良い朗読になるという指摘を受けたので、全国大会に進めるならばまずは手振りの問題について考えなくてはならないと思いました。

 

全国大会まで

さてこの朗読大会ですが、都道府県大会で開催されている同様の大会で最優秀を獲得すると全国大会”一次審査”に進むことが出来ます。

一次審査は特に会場に出向いて朗読を披露するというわけではなく、都道府県大会の時に録音されたテープをそのまま全国大会一次審査に使用します。さらにこの一次審査で全国大会の順位まで決定してしまいます。

つまり、全国大会一次審査に通過した人たちの中で一次審査を受け、その中の3人がこの時点で順位付けされ、全国大会で朗読を披露・表彰されるというわけです。従って、私はこの全国大会までの流れはよく知りませんでしたが、全国大会に本気で進みたいと思うのならば、都道府県大会の時点で自分が完璧だと思えるような朗読をする必要があります。

(註:スピーチ部門は少し違うようでして、スピーチ部門は(大学生・大学院生の部に関しては)同じく都道府県大会時にテープ審査がありますが、その中から10人を全国大会に招き、全国大会でまた審査を受けて順位付けを行います。)

11月の終わりに審査の結果が手紙で届きました。

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この時期は12月の中旬に別の朗読劇の発表会がありその暗記で少し忙しかったので、練習を再開したのは12月の中旬ごろからです。結果は優秀賞とこの時点で知っていましたし、いくら練習して全国大会でうまい発表をしても結果は変わりません。しかし自分自身全国大会という舞台で発表する以上は適当な発表はできないと思い、ベストな状態で発表しようと思い練習をしました。

まず神奈川県大会での反省点として

1)手振りの問題

2)“但是”の読み分け

が挙げられます。

1)については審査員の方に指摘されたことうけ、何か手振りを入れようと考えました。然し何からなんでも手振りを入れていいというものでもありません。上の本でも、“朗读时不宜做过于夸张的动作,以免分散公众对作品内容的注意力(朗読の際は聞き手の作品に対する注意力を削ぐ恐れがあるので大げさな手振りをするべきではない)”と書いてありましたが、私はこの考えには強く賛同しており、朗読の主役はあくまで声であって手振りではないので、手振りはあくまでも聞き手の想像力を掻き立てるようなものにとどめようと思いました(またこの私の考え方は、中国語の勉強を始めたきっかけが音からだったので、聞き手の方々にはより声に注意して聞いてほしいという思いからでもあります)。私が手振りを入れたのは

①一行目:七个人

②一行目:不够的

③二行目:很麻烦(ここは顔の動き)

④二行目:轮流负责

⑤三行目:只有一天能吃饱

⑥三行目:自己分粥的那一天

⑦五行目:推选出一个的德高望重的人

⑧六行目:挨饿

⑨九行目:吃到嘴里的粥(ここまで手振り)全是凉的(顔の動き)

⑩十行目:想出了一个办法

⑪十行目:轮流分粥

⑫十二行目:没有增加

の12箇所です。

基本的には同じ動作はしないようにしようとしました(例えば⑤と⑩は安直に手振りをするならどちらも右手で1のポーズをするだけですが、⑩では左手の平を上に向け右手をグーにして左手の平にポンと載せる

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のような手振りにしました)。ですが、④と⑪はあえて手振りは同じにしました。先ほども述べましたが、私の解釈ではこの2か所は繋がっていて、初めに思い付いた考えから紆余曲折を経てまた同じような考えに戻ってくるというところに一種の面白みがあると感じました。なのである種の既視感を作り出すためにあえて同じにしてみました。

①の部分で7を手で表現するかどうかはすごく悩みましたが、アルバイト中に中国語を話しているときに数字を言う際に手が勝手に動いていることに気づき、この部分は自分の感性に従って7を手振りで表現することにしました。ちなみに中国では1から10までを次のように表現するそうです。

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2)については神奈川県大会の時には全く意識しなかったことですが、この文章には“但”と“但是”が合わせて5回も用いられています。然しそれぞれの働きはそれぞれ違っていて

①“他们抓阄决定谁来分粥。但是每天都要抓阄,很麻烦”はマイナス方向への逆接

②“每天负责一天。但是一周下来”はマイナス方向への逆接。それとともに①の但是の近くに用いられているため「また問題が起きてしまった」といううんざりしたニュアンスが込められていると感じた

③“分得挺公平的。但是,有权利”プラス方向からマイナス方向への逆接

④“轮流分粥。分粥的人”は補足説明的ニュアンス

⑤尽管粥并没有增加,但是,大家“はプラス方向への逆接

という言う風に捉えるができます。下にこれを踏まえた但是の読みわけ(①と②だけですが)を載せておきました。良かったら聴いてみてください

但是①:

但是②:

 他にも神奈川県大会の時から細かな修正を加え、例えば“争论了半天”の“半天”の読む速度に少しの修正を加えました(長い時間討論しているという感じを出すためにゆっくり目に発声することを心掛けました)。

全国大会当日

朗読部門の出場者は14時集合と言われていましたが、質疑応答など来年の参考にしたいと思いましたし、純粋にスピーチ部門の発表も聞きたかったので9時半に会場入りしました。

私の発表は関係ないですが、さすが全国大会に来ているだけあって発音に関しては漏れなく全員かなりうまかったです。大学生部門のスピーチ発表者はほぼ全員留学経験者だったので、それをネタに話をされている人が多かったです。高校生は卑近な話題(センター試験、学校にきた留学生、中国への旅行)を取り上げそれを題材に話をされている人が多く、社会人は自分の人生経験を話題にしてお話をされている方が多かったです。

質疑応答に関しては高校生・大学生・社会人すべての部門に於いてきちんと答えられている人と答えられていない人は分かれている印象でしたし、ところどころ答えられない質問があった人も上位に食い込んでいましたからから、質疑応答ができるか不安だなぁと思っている人でもそんなに心配する必要もないかなと思いました。

朗読部門に関しては、発表の後に皆さんの前で審査員の方からひと言コメントを頂く機会がありました。例えば(メモする余裕がなかったので覚えているものだけですが)

高校生部門

①“妈妈”の発音(軽声の発声をないがしろにしない)

②“快”の発音(kuaiのaは”ア”ではなく”ヤ”に近い)

③“真后悔“の“真”の発音(捲舌音が弱い)

一般の部

①“多年前”の2声+2声の前半2声が半3声になっている

大学生の部

①“轮流”の発音(lunは正しくはluenなのだからそのように発音すべき)

それで私が指摘された箇所は

②一行目の“都”の部分でアクセントを置くことはない

③書面語の発音と口語の発音を統一すべき(私は“谁”を"shui",“那”を"nei"と読んでいました)

あとこれは全部門に言われていたことですが、有気音が無気音に聞こえるという指摘がありました。特に二音節中に存在する有気音は無気音になりがちだと審査員の方がおっしゃっていました。

私は最初に中国語の先生に模範録音してもらう以外はすべて一人で準備を進めてきたので、上にあげた②・③の点については完全に盲点でした。

終了後は参加者+同伴者での懇親会がありましたので参加しました。懇親会では主に高校生(高3生)と話をしていたのですが、中国語検定2級を受けたなどと言っていて自分とそう中国語の実力が変わらないことに大変驚きました(逆に若いうちは頭が柔らかいですから、高校生の方が上達は早いのかもしれませんね)。

 

最後に

最初は「読み上げるだけ」だと思っていた朗読ですが、練習をしていくうちに想像以上に奥深いものだなと痛感しました。いつもは20~30回音読して終わり、暗唱して終わりの中国語の音読の勉強をしていましたが、今回は一つの文章を暗唱しさらに上のステップを追求していくもので、さらにその約4か月の間向き合ってきた朗読に対して批判を頂くのは大変貴重なものでした。また全国大会では自分のベストを披露できたかなと思っているので、今年度の結果には大変満足しています。

言い間違えたらどうしようなどと思って人前で中国語の発表をするのは少し勇気が要るな、と思うかもしれませんが、私自身この大会を通して結果はどうであれこのような大会は出ること自体に意味があると思うようになりましたので、ちょっとでも興味があったらスピーチ部門であれ朗読部門であれ参加してみるのがよいと思います。

今年は私はスピーチ部門で出場する予定ですから、神奈川県大会・全国大会で皆さまと熱いスピーチ合戦ができることを期待しております。

HSK6級に合格&その対策

f:id:milkieees:20171017213710p:plain今年の9月に受験したHSK6級で合格点と一般的にみなされている180点以上を取得することができました。

 

このHSK6級は1級から6級まであるHSK試験のうち最上位級であるため、中国語を学習されている方にとっては一つの節目となる試験といってもいいかと思います。

私も、本格的に中国語の勉強を始めた頃から、「いつかHSK6級に合格してみたいな、だけどいつ取れるかな」などと思いを抱いていたものです。

 

私自身の事情と致しまして、6月に中国語検定(中検)2級を受験し、そこから7月末の大学の定期試験の勉強があり、そして8月の青島でのHSK短期留学があったので、HSKの本格的な対策は8月中旬から行ってきました。なので、この1か月の間でどのようにHSK6級の対策を行なってきたかについてまとめたいと思います。

 

目次

 

 

1 听力 

听力は日本人受験者にとって一番の難関になるかと思います。更にHSK5級と比べて、単語の難しさ、文章の長さの観点(話すスピードはあまり変わらないように思います)に於いてはかなり難易度が上がります。なので听力パートではいかに簡単な問題を拾っていき、難しい文章があったとしてもその中で簡単な問題を拾いにいくかが大事になるかと思います。

 

听力にも第一部分、第二部分、第三部分とありますが、私が思うにこれを難易度順に並び変えると簡単な順に

①第一部分→②第三部分→③第二部分

になるかと思います。

①第一部分は文章もほかに比べて文章の長さがかなり短く、文章に一つに対して設問が一つだけ付与されています。

さらにこの部分の問題が他の部分と大きく違う点はあらかじめ何を聞き取ればよいかということがわかっているということです。つまり他の部分では文章を聞いてその後放送で流れる質問内容を聞き取り設問に答えるという形式ですが、この部分は「聞き取った内容と一致する選択肢を選びなさい(请选出与所听内容一致的一项)」と事前に質問が与えられています。

従って、ここは点数の稼ぎどころです。逆にここで点数が取れないようだと、ほかの部分で点数が取れるのか怪しくなってきます。

②第三部分は一つの文章に対して設問が3~4個付与されている問題で、5級の第二部分の後半部分(一つの文章に対して設問が2~3個付与されている)の問題と形式としてはかなり似ています。

どこが3問問題でどこが4問問題なのか放送を聞く直前までわからないため、事前に選択肢に目を通しておいて、どの選択肢に目を通しながら放送を聞くかをあらかじめあたりをつけておいた方が慌てなくてすみます。

③第二部分は5級の試験にはなかった形式の問題で、2分半程度のインタビューを聞き与えられた5つの設問に答える形を取っています。

この部分は他の2つの部分と比べて1つあたりの文章量がかなり長いため、もし途中で何を言っているのかわからなくなり頭がフリーズしてしまった、といったことが起こった場合に5つの問題を芋づる式に間違える可能性があります。また厄介なことに5つの設問の最後の問題は文章全体を問うような設問(关于男的,可以知道什么?根据对话,下列哪项正确?など)が付与されている場合が多いため、暗記力も問われます。その意味で第二部分が一番難しいかなと思っています。

ただコツはあります。このインタビューは(男、女)のペアが3~6回やりとりを繰り返す形式で、特に4~5回の繰り返しが多いです。従って、例えば:

女:〇〇〇?

男:△△△。←ここに1つめの答えが存在する場合が多い。

女:〇〇〇?

男:△△△。←ここに2つめの答えが存在する場合が多い。

・・・

という感じで、1組のやり取りの中でインタビューをされる側が答えを1つずついうパターンが結構あります。これを意識するだけでも単語だけを聞き取って答えられる問題が多いので試してみてください。

 あと听力パート全体の部分に共通して言えることですが、選択肢に出てくる固有名詞や普段見慣れないような単語にはあらかじめマークしておいたほうが良いです。していないで聞くのより断然理解の仕方が違います。

 

私の具体的な听力の勉強方法は大きく分けて2つあり、

①ディクテーション ②音読・シャドーイングなどの発音練習

をしていました。

①は音源を聞いて、その音を頼りに音を文字化する練習のことです。

HSK6級のリスニングは話すスピードがとても速いので、その速さに負けて何を言っているのかわからなくなる時があります。ディクテーションでは何回も自分のペースで音源を聞くことができるため、自分がその速さに負けて何を言っているのかわからないのか、それとも元から自分の知らない単語がたくさん含まれているからわからないのかがはっきりします。

このディクテーションはリスニング力をつけることができるだけでなくて簡体字を書く練習にもなるので、中国語学習でのディクテーションは他の言語と比べても重要な学習方法だと思っています(他の言語を真面目に勉強したことがないので断言はできませんが)。あと図書館など音読ができない場所でもリスニングの練習ができる点もいいですね。

②は①が終わった文章に対して、行っていました。

特に中国語の文章の音読をとても重要視しています。前まではシャドーイングだけで発音練習を済ませていましたが、ある日自分のシャドーイングの音声を聞いてみると自分がめちゃくちゃな発音・テンポで中国語を発音していることに愕然としました(速い中国語の音声に無理やりついていこうとしていました)。なので近頃は

Ⅰ:中国語のお手本となる音声を一文聞く。

Ⅱ:音声を止めて、それに続いて自分一人で文章を音読する。

Ⅲ:その音読をICレコーダーで録音し、それを聞いて自分が納得するくまで発音・テンポを意識しながら改善する。

Ⅳ:お手本の音声を聞かずともすらすら音読できるようになったらシャドーイング開始。シャドーイングと音読を1回ずつ繰り返す。

という順番で音読とシャドーイングの練習をしています。これはHSKの過去問だけではなくて、聴読中国語などの教材でも取り入れている勉強方法です。

巷ではシャドーイング一強という風潮が散見されますが、それと合わせて音読練習をするのが私の中でのおすすめです。

 

 

2 阅读

阅读パートは日本人が最も得意とするパートで、できればここで点数を稼ぎたいところです。私も例に漏れず中国語を読むことは苦手ではないので、阅读パートはあまり対策をしていません。

5級までは厄介な問題もなくスラスラ解けたという方も少なくないと思いますが、6級では

①第一部分 ②第二部分

の2つの曲者問題が存在します。

①は阅读の中で一番最初にくる、そして一番難しいとされる、誤文を探す問題です。

誤文の種類として、

Ⅰ:文法の誤り

Ⅱ:類義語の使い分け、構文、語法に関する誤り

Ⅲ:文法・語法の点での誤りはないが文章全体の意味を考えた場合に意味が不適切・矛盾が生じる

など様々なパターンがあり、これを勉強すれば点数がいきなり上がるという方法はこのパートではあまり通用しなさそうです。

特に私がこの問題を解くとき、Ⅰの文法の誤りはすぐに見つけられ、Ⅱは単語の知識がなければいくら考えても解くことはできなかったので、点数が取れるとすれば意味を考えれば答えが導き出せるⅢの部分だろう、と思いこの観点に関する問題で点数を稼ぐことを意識していました。具体的には、

ア)動詞のその動作主が一致しているか?

イ)同じ意味の単語が重複して使われていないか?

ex:他不过是个再普通不过的家庭主妇,在24岁时初涉文坛,第一部处女作《哈利波特》几年后轰动了全世界,是他一夜之间就成了家喻户晓的作家。

(第一部と处女作が意味の上で重複している故、どちらかを省く必要がある)

のような点に注目をしつつ解いていました。

あと難しい単語・固有名詞が出てきても、それが直接誤りの原因になることはあまりなくて、もっと素朴な点が誤りになっていることが多いので、単語の難しさに引っ張られないようにするといいと思います。

HSK6級の阅读はかなり時間が足りない中で(自分が文章を読むの遅いだけかもしれませんが、私は5分余ればいいなと思っていました)、この部分は精密さが求められるます。この級を受験される方は既に多読教材などを用いて素早く読む練習をされている方も多々いると思いますが、ここの部分を勉強することで改めて精読の大切さも感じさせられます。私はHSK6級の試験が終わった後もここの部分に特化した問題集

https://www.amazon.cn/%E5%9B%BE%E4%B9%A6/dp/B00JJAHX98

amazon.cnのリンクを載せていますが、東京の東方書店には売っていた気がします(2017年3月時点))

で精読の練習をしています。

②は解き方が分かってないとどこからどう手を付けていいかわからなくてあたふたすることになるので、時間がない人でもここの部分はきちんと対策をしてほしいと思います。逆にここは慣れれば安定して点を取ることができます。

HSK5級阅读第一部分にも似たような問題がありますが、違いは5級が((1つの空欄に対してA~Dまでの4つの選択肢)×3~4問)×4文章なのに対して、6級は(3~4つの空欄に対してA~Dまでの4つの単語の組の選択肢)×10問なこと。つまり6級では、空欄と空欄が完全に独立しているわけではないので、「最初の空欄ではAの選択肢に書いてある単語を選びたいのに、2つ目の選択肢ではBの選択肢に書いてある単語が選びたい」という現象が起こります。

この問題は空欄ごとに難易度が異なることに注意します(私も問題を解いた後に解答解説を読みますが、どうも腑に落ちないような解説があったりします)。従って、この部分の問題に対するアプローチとしては、自分が確信を持って「これは明らかに空欄に入れることはできない」と判断できる簡単な選択肢から消去法で絞り込んでいくことです。この部分で要求される知識は類義語に関する知識が主ですが、単に単語の意味を聞いてくるような空欄(副詞・接続詞・成語などが並んだ空欄で特に目立ちます)もちらほらありますので、その空欄で消去法を使うのが良いでしょう。

この消去法で大体選択肢が2つくらいに残り、場合によってはこの段階で答えが確定する場合があります。残った2つの選択肢を選択するのに「ここの選択肢はこれを使う方がしっくりくる、この語の組み合わせを見たことがある、或いはこれは(熟語の一部分などの理由により)この単語を使う必要がある」などの観点により選択肢を選びます。ここの段階では今まで読んだ・聴いた中国語の量がものを言うと思います。

 

第三部分、第四部分は取り立てて言うべきことはなく普通の問題なので、時間配分にだけ気を付ければよいと思っています。

ですから、解く順番・時間配分としては

第三部分(5分)→第四部分(20分)→第二部分(10分)→第一部分(10分)

が私の中でのテンプレートになっています。

 

 

3 书写

これは10分で文章を読んで(メモを取ることはできない)、35分でその文章の要約を元の文章を見ずに400文字程度で書く問題です。

 

 1回自分で練習をしてみると分かると思いますが、400字は思っている以上に多く後半になるにつれて内容もだんだん忘れてくるので、途中で字数が足りないと思ってもそこから無理やり字数を稼ぐのは難しく、もし字数を増やそうと思っても下書きをしている時間はありません(と言うよりも下書きする紙がありません)ので、字数が足りないと気づいた段階からの調整となります。また35分も意外と短いと感じるはずです。ですから、35分の間で要約を400字で書くこと自体の練習を何回かすることをお勧めします。その文章は添削してもらうのが勿論いいとは思います(もし添削してもらいたいのであれば、無料でも利用できるLang-8というサイトで添削してもらうのが便利かと思います。勿論ユーザー同士が添削をしあうシステムですので、本当にその添削が正しいかどうかは怪しいです)。ですが、時間間隔を掴む分には、私は別に添削してもらわなくてもいいかと思います(ある程度正しい文章を書くことができる前提ですが)。

 

また文章は10分間の間に3回くらいは読めるようになるといいと思います。最初からじっくり時間をかけて10分かけて1回文章を読むよりも、何回もストーリを頭の中に通した方が長期的な記憶につながります。とは言え、阅读の時のように斜め読みをしているだけだと何を書いてあったか記憶できませんから、5W1H(特にWhoの固有名詞は絶対に暗記する)はもちろんのこと、出来事が起こった因果関係に注意しつつ何回も読むことが出来るようにするのが望ましいです。因果関係に注意して読むことで、文章の中で何が起こったかの出来事が暗記しやすくなりますし、文章を書く際にもただ単に出来事を羅列するよりも整った文章になると思います。

 

あと5級と同じですが、作文のルールはきちんと守りましょう。例えば

・タイトルは中央揃え(日本語の作文も同じですけど)

・段落の初めは2文字空ける

などがあります。また句読点(标点符号)の使い方や作文用紙への書き方も改めて確認しておくとよいと思います。

 

 この問題も何かを勉強すれば途端にできるという類の問題ではないので、日ごろから中国語で日記を書く、中国語の文章を暗記するなどして地道に中国語力を上げていくのがいいと思います。

 

私が受けたときには下の文章(そのままではないですが)が問題文で出されました。

多数满意比不上少数狂热_意林杂志

 ちなみにこの文章は日本中国語検定2級の87回リスニング大問4でも題材として取り上げられています。

http://www.chuken.gr.jp/tcp/test_script/S087/S087_2A1.pdf

 

なお、写作の対策に特化した参考書に関しては、例えば(中国語で書かれた本ですと)

https://www.amazon.cn/dp/B007TSPM5Y

があります。

この本には、上でまとめたような注意事項などに関して練習できるパートが用意されていますし、句読点の用法やタイトルの付け方などがうまくまとまっているので、割とおすすめできますが、扱っている文章自体が、当時の私にとっては少し難しく感じました。

 

 

 

4 その他・総括

 試験は事前説明含めて全部で150分あり、その間は途中退出はできません。途中で便意を催すとそれだけで気が散ってしまい試験に集中できなくなってしまうので、試験前にはトイレに必ず行くようにしましょう。

 

HSK6級の試験はHSK最上級試験だけあって、オールラウンドな中国語力を試されるようになります。従って日ごろからの中国語学習が重要なのは勿論ですが、とは言え試験は試験なので問題の傾向はあり、その意味で過去問演習はとても重要だと思います。特に、上ですでに述べましたが、阅读の第二部分と书写は時間がない中でも過去問演習すると良いと思います。

過去問・問題集は、日本産のでしたら

中国語検定HSK公式過去問集6級[2015年度版]音声DL付 (中国語検定HSK公式過去問集2015年度版)

が有名ですね。

中国産まで広げてみればもう少しありますが、解説が中国語のみであったり、そもそも解説がなかったり、難易度が本番の試験と少し違っていたりと使いづらいなという印象です。

 

 

 

5 おわりに

●この前HSKフェアというものにスタッフとして参加した際、休憩時間に三宅さんセミナーを聴いていたのですが、6級240点が自分一人で中国語を用いてビジネスできる目安だそうです。私もこのお話を聞いたときは「うわ、240点って高いな」と思いましたが、その2日後に結果が発表され、私の点数は240点にはそう遠くない点数。

最近ようやくまともに中国人の話している中国語を聴けるようになってきましたので、やはり6級240点くらいはビジネスでは必要なのかなとも思っています。

 

HSK日本実施委員会の方に頼まれて、HSKの2018年度用の願書(ネットで申し込む方が大半?かと思いますので、願書なんてあるのを知らない人が大半かと思いますが)に自分のインタビューが載るかもしれません。興味のある方は発売されたら見てみてくださいね。

HSK 2017年実施試験受験案内(郵送申込み用願書)

2018年9月2日追記:自分のインタビュー(インタビューと言っても、自分の書きたいことをただ原稿として書いただけですが)が2017年度の願書に載っています。あと数か月で2019年度版に変わると思います。私も気合を入れて書いたつもりなので、見たい方はお早めに購入されるとよいと思います。

第4期HSK奨学金短期留学に参加した感想

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国語学習者であれば恐らく誰でも知っているであろう「HSK」。

このHSKの運営元である孔子学院総部/国家漢弁(孔子学院总部/国家汉办)は2008年から毎年“夏令营(サマーキャンプ)”を開催しています。

一方日本では、このHSKは日本青少年育成協会のHSK日本実施委員会が運営をしていて、2015年夏から日本でもこのサマーキャンプが「奨学金短期留学」として開催されています。

なぜこのサマーキャンプに「奨学金」という名前がついているかというと、それはこのプログラムに於いて、中国国内で発生する居住費・食費・移動代などはすべて中国側の負担で、参加者が負担するのは国内の移動費・中国への渡航費などの必要最低限の費用に限られるからです。

HSKのホームページには第1期~第3期の様子などは載っているので、今回のエントリでは第4期として経験したことを書きたいと思います。特にまだ私が参加する前には3回しかこのプログラムは開催されていないので情報が少なく、参加のための準備も手探りで行っていましたので、私が準備する際に気になったことを重点的に書こうかなと思います。

www.hskj.jp

 

 目次

 

 1.HSK奨学金短期留学が始まるまで

このプログラムに参加するために、今回の場合は

HSK 試験4・5・6級および口試中・高級の受験者のうち一定以上の 成績を収めた方

 ・1995 年 8 月 18 日から 2002 年 8 月 6 日までに生まれた方

中国籍以外の方

という条件が必要だと募集要項には記載されていました。

この条件を満たしていれば、おそらくHSKの方から案内のメールが来るはずです(私の場合はなぜか来なかったので、自分でHSK留学推進室の方にメールで問い合わせをしました。)

ただ、参加者の話を聞いていると、今回の場合はHSK3級で220点以上取得していても案内のメールが来たそうです。

プログラム費用は158,000円(+保険はほぼ強制加入で、私の場合保険料9230円)です。日本国内だけでかかる費用にしては少し高い気もしますが、全体として見た場合に、中国での居住費や食費や観光のための移動代などを込みで考えると安いと思います。

 

 

このプログラムに参加するには2回の選考を受ける必要があります。

1つ目は書類選考による1次審査。

記載事項は、自分自身の基本的な情報、パスポート情報、健康状態、HSKのスコア、中国への渡航歴、自己PR(400字以内)とこのプログラムに期待すること(400字以内)、です。

 

2つ目はSkypeによる2次審査です。

Skypeではカメラを使って面接をしました(ある参加者はどうも電話のみで面接を行ったらしいです)。

面接内容としては、第1次審査の際の書類でも書いた志望理由や、中国語の学習を始めたきっかけを聞かれました。

それに変わった質問として、もし自分がまったくわからない言語を話す国に行くとして3つだけその国の言葉をつかえるとしたら何を選ぶかというものがありました。私は

①その国の言葉の挨拶(日本語でいう「こんにちは」、中国語でいう「你好」)

②感謝のことば

③トイレはどこですか?

という言葉を選びました。

最初に日本語で質問をされ、そのあとに中国語での面接を行います。

中国語での質問内容は

①中国語での自己紹介

②(私が応募時点で北京に行ったことがあったので)北京以外の中国の都市に行ったことがあるか

という質問でした。

 

この2つの審査により合否が決まり、私の場合は5/29に面接を受けて、6/1には合否通知が来ていました(本来は6/13に合否発表がある予定でしたが、予定が繰り上げられたみたいです。)

参加者の中には関東以外にも中部地方、九州地方から参加されている方もいましたし、学校も高校生から大学生、在籍大学もかなり幅がありましたので、地域や学歴で参加者を判断している様子は全くありませんでした。

 

 

合格後はこのプログラムに参加するまでに事前課題を進める必要がありました。

事前課題は

オリエンテーション(8/7)に中国語で自己紹介をできるようにしておくこと

②グループワークの際の調べ学習

A 青島の名所

B 青島の食べ物(食文化)

C 渡航先の青島大学について

の2つがあり、提出は不要でした。

 

 

持ち物に関しては結構悩みました。やはり旅行で中国に行くのと生活をしに中国に行くのとでは持ち物が多少変わってきます。

特に

・バスタオル

・洗濯ネット

・ハンガー

・衣類用洗剤

・参考書などの勉強道具

などの生活用品は旅行するときにはいらないものなので注意が必要です(現地でこれらのものはすべて買えますが、現地に滞在するのは10日間だけなので持っていきました。)

スーツケースは行く直前に97Lのものを買いましたが、正解でした。一回り小さいスーツケースを持ってきていた人はスーツケースのチャックがはち切れそうなくらいにぱんぱんになっていました。一方で私より一回り小さいサイズのスーツケースでも、なんでこんなに荷物が少なくなるのかわかんないくらい悠々と荷物を詰められている人もいました。

 

WiFiはイモトのWiFiを持っていきましたが、引率の方がWiFiの機材を持ってきてくれていたので殆どそれを使っていました。然し一人で迷子になったときとかに自分でWiFiを持ってないと連絡がとれなると困るし(引率からは二人以上で行動するようにとは言われていましたが)、引率の方が近くにいないとWiFiが使えないので、持っていった選択は間違っていなかったと思います(そもそも引率の方がWiFiの機材を持ってくるとは思っていなかったです。)

また寮にも、寮でのみ使えるWiFiがありました。確か日本円で2000~2500円くらいの値段だったと思います。

 

 

2.HSK奨学金短期留学が実際に始まってから

初日は日本の成田付近のホテルでオリエンテーションを行いました。内容は

①自己紹介

②グループワークと発表

③経験者への質問タイム

渡航時の注意事項

⑤夕食

という流れで行われました。

初日はだいたい18時くらいにこれらのスケジュールが終了し、終わったあとは部屋でみんなでトランプで遊んでました。

 

2日目の午前に成田空港から青島流亭空港に向かいます。

一度HSK留学推進室に「成田空港でWiFi機器を受け取る時間はあるか」と問い合わせたところHSK留学推進室からは「そんな時間はない」との返事が返ってきて泣く泣く初日に渋谷まで行ってWiFi機器を取りに行ったのですが、実際に成田空港では30分くらいの自由時間があってその時間にWiFi機器の受け取りや両替をしている人もいました。

ただ、イモトのWiFiは渋谷の本社受け取りにすると手数料が無料になるので、重いスーツケースを持ち運ぶのが苦にならなければ、本社受け取りでもいいかと思います。

 

青島大学についたら早速3日目から始まる授業のクラス分けテストをしました。とは言っても希望すればどちらのクラスでも受けられるような仕組みでしたので、気楽に受ければいいと思います。

クラスは今回の参加者のHSK所持級に合わせて、HSK4級を目指すクラスとHSK5級を目指すクラスの2つに分かれていました。

私は既にHSK5級を持っていましたが、授業ではただ単にHSKの問題を解くだけでなくて様々な知識を教えてましたし、クラスが5人と少人数だったので発言する機会が多く、退屈になることはなかったです。

 

また3日目から2コマの授業後に中国文化体験の授業が毎日あります。私たちは「水墨画」、「中国結び」、「切り絵」、「書道(行書)」の4つを体験しました。

これはどうも年によって変わるようで、1期生~3期生は武術や民族ダンスなどもやったそうです。

 

午後からは観光の時間です。

観光の時間では、車に乗り様々な観光スポットを回りました。

いつも私が一人で観光する際は、中国の交通費はそんなに高くなくてバスも1元(約16円)くらいで乗れるのですが交通費をケチるために歩いて、3日目には足がぱんぱんになるということを経験しているので、これはうれしいです。勿論この乗車代は上述の通り中国側が負担しています。

私としては、各所いろんなところは回れたけれども参観料を払って内部を見学するという機会が少なかったので、もう少し見学するところは少なくていいのでじっくり見たいな、というのが感想ですが、大人数でわいわい色んな所を見るのも意外と楽しいですね。

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青島大学の寮の様子。前に北京で泊まった宿がこのくらいの綺麗さだったので私は素直に受け入れられましたが、女子たちは水回りが汚いとか言っていたり、ある部屋には虫の死骸が落ちているとか騒いでいる人もいました。

私たちの部屋も、布団が少しかび臭かったです。

 

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青島の有名なシンボル「栈桥」です。

 

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五四運動(1919年パリ講和会議の決議で旧ドイツ権益の返還・二十一か条の要求の撤廃を訴えた中国の要求が拒否されたことに対する北京大学の学生が起こした抗議運動)を記念して建てられた「五月の風」。

 

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 魯巡公園にて。ちなみに魯巡公園は上海にもあります。

 

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「奥帆中心」にて。2008年に北京オリンピックパラリンピックセーリング競技は青島で開催されました。

 

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昔、あの有名な蒋介石も宿泊した、「八大关」の「花石楼」。

 

このような生活、つまり

午前:授業&文化体験

午後:観光(そのあとたまに中国映画鑑賞会)

を帰国まで繰り返します。

ハードスケジュールなのもあってか、途中で疲れで寝込む人や風邪や熱を発症したりする人もいました(私も多分風邪をうつされました笑)。夜遅くまで飲み会とかおしゃべりしている人もいましたが、早く寝れば8時間の睡眠時間は十分に取れますので、しっかりと休息をとることを勧めます。

 

最終日は13:10に青島流亭空港を出発する予定でしたが、遅れに遅れて結局15:30に青島流亭空港を出発することになり、結局成田空港に到着したのが19:40くらいになりました。遅延のせいで、当日に新幹線で愛知県まで帰る予定だった人が間に合わずに結局ホテルに泊まって翌日帰宅する人もいました。

 

3.HSK奨学金短期留学を振り返って

このプログラムが終わって一日が経ちこのエントリを書きながら振り返っていますが、この短期留学は本当に刺激をもらえるプログラムでした。

留学にしてはかなり短い11日間のプログラムですが、それでもこのプログラムを通して、中国の言葉・文化は勿論のこと、それ以上に中国人の温かみ・優しさを肌で感じることができたのと、多くの仲間と出会えたのがものすごく大きかったです。

参加する前は、「人とうまく付き合えなかったどうしよう」とか「中国語がうまく話せなかったらどうしよう」とか色々心配していましたが、蓋を開けてみれば全然そんな心配はいらなくて、メンバーは年齢は高校生1年生から大学4年生、住んでる場所は南は鹿児島北は群馬、これまでのバックグラウンドや大学での専攻も全然違うけど「中国が好き」、「中国語がうまくなりたい」っていう同じ気持ちを持っているので、初日からみんなと仲良くなることができたし、拙い中国語でも中国人とコミュニケーションを取ろうとするみんなの姿勢に毎日刺激を受けていました。

また、多くの参加者がいる中で、客観的な視点から自分が改めて中国語を聞き取る能力が足りてないなということを感じることが出来る良い機会にもなりましたし、このプログラムを通して得られた経験はこれから中国語学習を続けていくうえで大きなプラスになると思います。

 

 

このエントリを読んでHSK短期留学プログラムに少しでも参加してみたいな、と思った人はぜひ勇気をもってチャレンジしてみてください。特に中国に行ったことがない人、まだ中国語を始めたばっかりの人こそ参加してみてほしいと思います。これからの中国・中国語学習の指針になると思います。

 

何か質問があればコメント欄まで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中国語検定2級に合格&その対策

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3月に開催された第91回の中国語検定の2級の試験では,リスニングでかなり足を引っ張ってしまい,不合格になってしまいました.

註:不合格体験記はこちらから

milkieees.hatenablog.com

milkieees.hatenablog.com

 

ですが6月25日に行われた第92回中国語検定の2級の試験に,2度目の正直で合格することができました.

 

私が中国語検定2級のために行った対策及び参考書を時系列順にまとめます.

 

第91回中国語検定受験まで

私が中国語2級を始めたのは昨年の12月あたりからで,中国語検定2級に必要な基礎的な単語の勉強から始めました.とは言ってもその時はまだ中国語検定をいつ受けるかとかなどは考えておらず,勉強を始めた動機はHSK5級の試験を12月上旬に受験し,その後のつなぎとして単語の暗記をし始めたことによります.

中国語2級対策と謳っている単語帳はいろいろありますが私は以下の本を使いました.

キクタン中国語【中級編】中検2級レベル | 内田 慶市, 関西大学中国語教材研究会 |本 | 通販 | Amazon

この単語帳は,中国語検定2級を受験するに当たっては本当に基礎的な単語が集められていると思います.裏を返せば,Amazonのレビューにも書いてありますが,とても簡単な単語帳なので,この程度のレベルの単語のほかに,例えばHSK6級程度の単語くらいは覚えておいた方がいいんじゃないかと思いました(私は実際にHSK6級の単語も覚えていきましたし,それで筆記で要求されるレベルの単語はほとんど問題ありませんでした.ただ,中国語検定はHSKとは少し異なり,慣用句の意味を直で聞いてくる問題も出たりしますから,そのあたりの単語は別にカバーする必要があります).

 

年が明けて1月下旬ごろからは,実際に中国語検定2級の筆記の対策本を用いながら,勉強を進めていきました.

中国語検定2級の筆記問題の対策を謳っている参考書も割とありますが,私は

合格奪取! 中国語検定2級 トレーニングブック 筆記問題編 | 戴暁旬 |本 | 通販 | Amazon

を使い,3月の試験前までに2~3週は解きました.他の本は解いていないため他の本とは比較はできませんが,この本を解いていて良いな,と思った点は

1)問題量が豊富

2)文法説明のページが有用で,一つ一つの構文・語法説明につき殆ど例文が掲載されている

です.

 

1)に関しては,当たり前ですが,問題が多ければ多いほどより2級で問われるような文法や単語により多く接することができるので,この点は重要です.

特に作文問題に関しても全部で150問とかなりボリュームがあり,実際の試験でも問わ

れるような構文が豊富に掲載されていますから,この作文問題に関しては150問すべて暗記していくと実際の試験でも似たような構文の問題が出ます(作文問題に限らない)し,正しい文を覚える暗記することは試験勉強に限らず語学の基本だと思っていますので,この本でなくても文章暗記はおすすめしたいです.

あとはこの本の類語選択のところ4択問題でたくさん慣用句が出てくるのですが,そこに出てくる慣用句は4択になっているものも含めてすべて暗記しました.

 

2)に関して,私は特に副詞や動詞などの類義語のページが便利だと感じました.

実際の試験でも単語の使いわけに関する問題は一定数出ていて,今回の第92回の2級の問題を例にとると,パッと見ただけでも

・特意,专门,故意,特地の使い分け

・整顿,布局,整齐,布置の使い分け

・无论,尽管,哪怕,即使の使い分け(これは第1問と第4問で2回出題されていた)

などがありました(一概にこれは類義語の問題でこれは単語の意味を問う問題・・・と分けることは難しいのですが).

類義語に特化した辞典などはありますが

(例を挙げるならば:

中国語類義語辞典 | 相原 茂 |本 | 通販 | Amazon 

中国語学習シソーラス辞典 

・商務館学汉语近义词词典(中国で出版されている辞書.私はよくこれを使っています)                               などなど)

この辞書をすべて読むわけにはいかないので,試験対策として的を絞って類義語を学習できたことはとても効率的でした. 

しかも例文がついているため,わざわざ辞書を引かなくてもいいのがすごく大きくて,特に外出先で勉強する場合,外出先まで紙の辞書を持っていくわけにはいかないので,ものすごく助かりました.

 

ただし,私がこの点に対して疑問点を挙げるとすれば,中国語検定2級対策としては試験対策として的を外している気がしているのでは,ということです.

特に

1)正しい文の選択

2)長文読解問題

がそのように感じた箇所でした.

 

1)に関して,現行の中国語検定2級の大問2では正しい分の選択問題が出るのですが,この参考書では,正しい文をすべて選ぶという形をとっています.

これは筆者の戴暁旬さんが意図してそうなさっていると思うのですが,私の考えでは,正しい文章を1つ選ぶ問題と正しい文をすべて選ぶ問題では解く方法・頭の働かせ方がやっぱり違くて(もちろん正しい文章をすべて選ぶ方が難しいです),自分の頭の中で文法をしっかり整理するという点では大いに活用できましたが,中国語検定2級の対策になっているかは微妙です.ただ,この本に載っている文法問題に関しては2級を受けるならば知っていたいことばかりが書いてあったと思いますので,2級対策としてやるなら時間が余ったらやる,くらいの認識でいいのではと思っています.

 

2)は2回長文問題を解きましたが,文章が難しすぎて,それ以降やっていません.実際の中国語検定の問題はこれと比べてはるかに簡単に感じました.

註)解いたのが今年の2月下旬くらいですから,今読めばもう少しは理解できるかと思います

この本は2009年から販売されているものですから,当時はもっと難しかったのかもしれませんね.

他にも中国語から日本語への翻訳問題がないのも中国語検定2級の対策を謳う参考書としてどうなのかなと思ったりします.

 

ただ私は(勿論試験を受ける以上合格したいのは当たり前ですが)中国語検定に合格するためだけに中国語を勉強をしているわけではないので,以上の私のこの参考書に対する疑問点は中国語検定に対する各々のスタンスによるかと思います.

なので,各個人の中国語に対するスタンスに合わせて対策本は選ばれるのがよいのではないかと思います.ちなみに私が知っている他の2級対策本は

中国語検定2級一ヶ月でできる総仕上げ

中国語検定2級徹底攻略―筆記問題完全マスター

CD2枚付 中国語検定2級問題集-頻出単語集付 (この一冊で完全攻略!試験問題集)

中国語検定対策2級問題集《CD2枚付》

などがあります.

 

3月に入ってからは中国語検定2級で実際に出題された過去問を取り組みました.

ちなみに本屋で売っている中国語検定の過去問は

中検2級問題集2017年版: 第88回~第90回 (中検研究会より)

中検2級試験問題[第89・90・91回]解答と解説 (日本中国語検定協会より)

と2種類ありますが,協会から発売されている過去問についているCDでは,試験と同じく2回繰り返してしゃべってくれるらしいですね(中検研究会は1回のみの放送).

私は,メルカリで中検研究会から発売されているものが安く手に入ったのでそちらを使っていましたが,正直どちらでもよいかと思ってます(上に述べた以外にも,解説の詳しさなどに差はあるようです).

他にも,大問2~4に関しては公式ホームページ

中検_試験問題・解答

に載っている過去問を,慣用句などの語彙力増強のため,遡って解いてました.

実際の過去問はやはり重要で,同じ問題が出るとは思っていませんが,過去問を何回か解いていると「あ、この文型みたことある」とか「この慣用句が前の試験にも出ていた」というのは感じました.

現在出版されている参考書がいずれも古くなってきていることを考えると,中国語検定の試験対策としてはやはり過去問が一番なのではないかというのが私の考えです(これは中国語検定に限らずすべてに言えることではあると思います).

でも市販の参考書も,上に書いたように過去問だけでは不足しがちな問題量を補えたり,的を絞って文法学習ができたりするので,どっちの方が絶対良いとか言いたいわけではなくて,やはり使い分けが大事なのだと思います.

2022年に冬季北京オリンピックがありますから,2008年の夏季北京オリンピックが開催された時みたいに中国語ブームが来れば,新しい参考書でも発行されるのではないでしょうか.期待しましょう.

 

第92回中国語検定受験まで

以前のエントリでも書きましたが,中国語2級のリスニングを想定以上に侮っていました(実際過去問では一回も70点以上は下回らなかったのでなおさらです).

今回の第92回試験でも少し感じましたが,やはり試験会場独特の雰囲気というものがあって,一人図書館でイヤホンで静かに聞くリスニングと,試験会場でほかの受験生がいる中でスピーカーで一斉放送では少し感覚が違います.

例えば,私は後で自己採点ができるように自分の答案を解きながら問題用紙に〇印をつけていきますが,この〇をつける音って周りの人に割と聞こえるんですよね.なのでいかに周りに聞こえないように印をつけるか,などというどうでもいいことを考えていると聞き逃してしまうことがあり,そのような心理的な側面が試験の結果に影響を与えることがありました.

ですから,少しでも試験中に気持ちに余裕が持てるようにというのもあるし,それ以前に単純にまだ全然リスニング力が足りないと感じていたので,4月からは,場慣れをするために中国語検定2級のリスニング問題の特化した学習を行い,また毎日中国語を聞くように心がけました.

 

参考書は,筆記のトレーニングブックと同系列の

CD3枚付 合格奪取! 中国語検定2級 トレーニングブック リスニング問題編

を使用しました.

 この本は先ほどの筆記の本と同じく問題数がかなり多いです.

(大問1対策 14セット 大問2対策 10セット 模擬問題 1セット)

録音スピードはほぼ中国語検定2級と同程度です.

ただこの本も2008年から販売されている参考書なので,傾向が少し違うなというのは感じました.例えば現在のリスニング試験第一問ではAの発話に対するBの質問(例えば“说话人的意思是“など)を選ぶ問題ですが,この参考書ではAの発話に対するBの返答として適するものを選ぶという形式になっています(大問1の(6)~(10)と大問2の形式は同じです).

また,大問2の問題で2分間くらいしか発話しない問題もあったり(現在の中国語検定では3分くらい話している気がします),少し簡単目な印象は受けました.

この本では,問題を解いた後にディクテーションやシャドーイング練習に使ったり,通学の時間に再生スピードをあげて何回も繰り返し聞きました.

 

中国語検定のリスニング試験の勉強をしていて,中国語のリスニングは,WPM(発話速度)が速いから聞き取れないというよりも,中国語の音が単語とセットで頭の中で入ってないから内容が理解できないという側面の方が大きいのではないかと感じています(これは以前のエントリでも書いたような気もします).

中国語検定のリスニングはHSKと比べて信じられないくらい遅いですが,ちゃんと音と意味とが結びついてないと何言っているのかわからないし,逆にHSKのリスニングを聞いていても自分の頭の中に記憶している音と意味が結びついていれば聞き取れるということは往々にしてあります.英語のリスニングを勉強していた時期も一時期ありましたが,これは英語よりも顕著な現象だと思います.

ですから,中国語のリスニングの勉強は音読・シャドーイングなりの声を出す練習はとても重要だと思っています(おまけにスピーキングの練習にもなるから一石二鳥ですね).

 

筆記については,3月の時点で90点近い点数が取れていましたから,3月に受験の際に暗記した慣用句と例文をもう一回確認しただけで,とくにこれといった対策はしませんでした.

 


 今回の中国語検定ではリスニングが70点とギリギリラインで合格できました(一問かなり迷った問題があったのでかなり危なかったです).当面の目標が中国語準1級を取得することですが,準1級までにはまだ道は険しそうです.

次は9月か10月あたりにでもHSK6級を受験するつもりです.

あと今年の8月に孔子学院総部/国家漢弁主催の青島での短期留学プログラムに参加することになったので,帰ってきたら感想含めてブログを書こうと思ってます.

第91回中国語検定2級の反省

3月に中国語検定2級を受けて、自己採点はその日のうちにしたのですが(その時の日記はこちらから)、リスニングで50点というかなり低い点数を取ってしまい不合格確実でものすごい萎えてたのですが、4月中旬に正式に葉書が来ていました。

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自己採点では、日訳と中訳の部分を省いて62/70(1:16 2:18 3:18 4:10)でしたから、日訳の部分が8/10で中訳の部分が16/20ということになりましたね。

 

日訳の部分に関して:

和訳箇所は

a:处理半瓶水是家常便饭。每次散会后,这是最让人挠 头的。

b:这一做法还没 成为共识,未纳入法规,贴的厂家寥寥无几。

でした。(詳しい問題は協会のHPから入手可能)

 

aの難しいと思った箇所は“半瓶水”ですね。

ここは普通に直訳「半分の水」とか「半分残った水」とかしようといろいろ悩みましたけど、この話全体として、まだ飲み干していない水を廃棄するのはもったいない、という調子で書かれていたので、この部分の訳は「飲み残しの水」として、全体の訳として

「飲み残しの水を処理することは日常的なことだ。毎回会議が終わった後、これは最も煩わしいことだ。」

と書きました。“家常便饭”の訳として「簡単な家庭料理」という訳もありますけど、ここでは完全におかしいですね。“挠 头”の訳で少し点数を引かれた可能性はあります。

bの難しいと思った箇所は二か所あって(どちらも自分の語彙力のなさに起因するものですが)

Ⅰ:“法规“の訳

Ⅱ:“寥寥无几”の訳

どちらも自分の語彙力のなさに起因するものですが

Ⅰに関しては、法规,规则,规律など似た単語があるせいで、訳を「規則」「規律」「法律」「決まり」うちどれにするか迷いました。(結局「規則」にしました)

Ⅱに関しては、試験会場でみたときは「なんかの成語かな?」と思って結局わからなかったので、「まったくない」と書きましたが、”寥寥“ で「きわめて少ない」という意味があるそうです(日本語にも文語表現であるらしい・・・)。なのでここは多分点数引かれているんじゃないかと思ってます。

全体の訳として「このやり方はまだ共通の認識になっておらず、まだ規則に取り入れられておらず、貼る工場はまったくない」と書きました。“贴”の目的語を書いた方がよかったかもしれません。(“标贴”の正確な訳がわからなかったので、減点を嫌って書きませんでした。)

 

中訳の部分に関して:

一番上が問題、2番目が模範解答、3番目が自分の解答です。

⑴ いつだったかは忘れたが,わたしはこの種の鳥をどこかで見たことがあるようだ。

忘了是什么时候,我好像在哪儿看过这种鸟。

我虽然忘了什么时候,可是好像在哪儿看过这种鸟。

この問題の「忘れたが」の「が」は逆接じゃない気がします。なので“虽然……可是……”を使ったのは違う気がしています。

⑵ あなたは部屋の片づけが終わっていないのに,遊びに行くつもりなの?

你房间没收拾完,还想出去玩儿(啊)?

你打扫完房间之前,打算去玩儿吗?

⑶ わたしは定年後は,あちこち旅行したい。

我退休以后,想到处去旅行。

我退休以后想去很多地方旅行。

”到处“を使うのはうまいなと思いました。

⑷ ここ数日彼の顔を見ないが,体調が良くないのかもしれない。

这几天没看到他,也许是身体不好(吧)。

这几天没看到他的脸了,好像他的身体不好。

「彼の顔」の部分は難しかったです。日本語の「顔を見ていない」っていうのは「会っていない」という意味(だと自分は思ってる)なので、模範解答通り“他”だけで済ませようと思ったけど、最後悩んだ挙句“他的脸”と書き直しました。

あと、「かもしれない」を“好像“と誤訳しました。

⑸ 何度も彼女にメールを送ったが,まだ返事が来ない。

给她发了好几次电子邮件,但是她还没回信。

虽然给她发了好几次伊妹儿,可是还没有回信。

ほぼ同じですね。

 

ここが不自然な表現だ、と思ってくれた人はコメントで教えてくれると嬉しいです。

 

おわり

中国語検定2級を受験して

今日3月26日に第91回中国語検定があったので、2級を受験してきました。(ちなみに会場はワークピア横浜)

 

この試験は、もう一つの代表的な中国語の試験HSKとは違って、自己採点ができるのが特徴で、試験終了すぐに模範解答がウェブにアップされていたので自己採点。

ちなみに合格基準点は、試験により得点調整が入りますが

リスニング:70/100

筆記:70/100

で、どちらかが70点未満だと仮令どちらかが満点でも落ちるシステムです。

 

で私の自己採点は、日本語訳、中国語訳の部分を除いて採点したところ

リスニング:50/100

筆記:62/70

でした。

リスニングでこの点数だと、ほぼ間違いなく不合格だと思うので、6月にもう一回受験することになりそうです。

 

この試験のインターネット上などでの前評判では、リスニングは易しく、筆記の方が難しい(HSKは真逆で、リスニングは難しく、筆記が簡単)とのことでしたので、大学の春休みに入った時から筆記の勉強を続けていました。

(ちなみに使ってた本は、戴暁旬さんの青い本)

なので、中国語の音声を聞かない日も多々あって、免許合宿にも行っていたため、完全にリスニングの勉強が手抜きになってましたね・・・。

 

たかが中検2級の試験ごときで不合格になっているようではやっぱり実力がないんだろうなーと感じているので、リスニングの勉強は続けていきたいですね。

筆記の方は問題なさそうなので、HSK6級の阅读の問題は始めて行きたいです。